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【4月から担任する方へ】入学式で失敗しないための準備・ポイント


4月から初めて新入生の担任をする方もいると思います。

実は担任として入学式を迎えるのは、指で数えられるほどしかありません。そして生徒や保護者にとっては人生で一度っきりのイベントなので失敗は許されません!

今回は、「そんな貴重な入学式で失敗しないための準備・心構え」を紹介したいと思います。

◉こんな人に読んでほしい!
  • 初めて担任として入学式をする人
  • 入学式で失敗したくない人

なお、この記事は高校教師視点でまとめているので、学校種によっては異なる箇所があるかと思いますがご了承ください。

本記事の内容
  1. 入学式当日のスケジュール
  2. 入学式1週間前の準備・心構え【クラスをデザインする】
  3. 入学式直前の準備・心構え【新入生と初対面】
  4. 入学式本番の準備・心構え【焦る必要なし】
  5. 入学式直後の準備・心構え【ホームルーム】
  6. 入学式後の準備・心構え【保護者と初対面】
  7. まとめ・・・何事も準備が大切

❶入学式当日のスケジュール

入学式当日の流れは各学校によってさまざまですが、どの学校もだいたいこんな感じのスケジュールになっているはずです。

【08:50 ~ 09:50】新入生と初対面 <入学式直前>
【10:00 ~ 11:20】入学式本番 <入学式本番>
【11:30 ~ 12:00】ホームルーム <入学式直後>
【12:00 ~ 12:30】保護者と初対面

学校種によっては 「ホームルーム」と「保護者との初対面」を一緒にして、保護者がいる状態でホームルームを行うことがあります

それぞれの場面で失敗しないために必要な準備・心構えがありますので、これから紹介していきたいと思います。

❷入学式1週間前の準備・心構え【クラスをデザインする】

僕は「クラスをデザインする」なんて表現を使っていますが…

「自分のクラスをどんなクラスにしたいのか」を考えておくことは超大切です。

方向性が決まっていると、クラスがまとまりやすくなります。
逆にノープランだと、学級崩壊をまねく恐れがあるので注意!

下の記事に詳細を述べているのでコチラをご覧ください。

❸入学式直前の準備・心構え【新入生と初対面】

① 朝伝える内容をまとめる【ダウンロードで OK】

入学式の朝は、新入生に伝えるべき内容がたくさんあり頭が混乱していまします。

大切な連絡を伝え忘れないように、あらかじめ紙やメモ帳にまとめておきましょう

私の場合、生徒に伝えるべき内容をあらかじめワードにまとめて、伝えた内容にはチェックマークをつけていくようにしています。

こちらに資料を添付しますので、ぜひ参考にしてください。内容は自分のオリジナルに変えれば OK です。

入学式朝に伝える内容

② あいさつ・自己紹介は簡潔に、身だしなみ(服装)は清潔感に気をつけて

第一印象は出会った6秒で決まります!初めて顔を合わせる瞬間を大切にしてください。

ここでのあいさつは簡潔に済ませましょう。後ほど時間はたっぷりありますし、短い時間の中で他にすべきことがたくさんあります。

身だしなみについても、清潔感を心がけましょう。髪がボサボサしていたり、服にシワがあったり、無精髭だったり…こんなことが無いように注意が必要です。

服装はスーツで OK 。

なお、あいさつ・自己紹介で気をつけるべきポイントは、コチラの記事にまとめてあります。

③ 入学式本番の流れを説明

簡単に入学式の流れを説明しましょう。

当日の日程をあらかじめ黒板に書いておくといいでしょう。言葉だけではなく、視覚的にうったえながら説明した方が新入生にとっても理解しやすいはずです。

早めに登校してくる生徒もいるので、そういった生徒たちには事前に知らせることができます。

「ご入学おめでとうございます」と一言書いておくのもいいでしょう。生徒の緊張も少しほぐれるかもしれません。

④ 入場方法の確認

入場時の整列方法を確認してください。

私の場合、黒板に書いたスケジュールの隣に入場体系も書いておきます。

その際、生徒の名前も黒板に書いてあげると生徒が混乱しなくて済みます。「出席番号順に並んでください」といっても、新しい出席番号をすぐに忘れてしまう生徒もいるので注意です。

⑤ 礼法作業の練習

式中のどこで・どのように「起立」「礼」をするのか確認しましょう。

特に「礼」の方法は大切でして…

  • 「手は横・腰からお辞儀をする」
  • 「姿勢は45度まで傾ける」
  • 「3(もしくは4)のタイミングで起き上がる」

など、クラスで合わせないといけないことが盛りだくさんです。

学年全体に関わることなので、学年主任と相談して決めることをオススメします。

⑥ 名前・呼名の確認

入学式の呼名の際、生徒の名前は絶対に間違えてはいけません。そのために、朝の時間で次のことを確認しましょう。

  • 呼名簿に載っている生徒名が合っているか
  • 名前のイントネーションが合っているか

呼名簿に載っている生徒名がちゃんと合っているか、本人と一緒に確認してください。

最近では名前のバリエーションもたくさんあり、特にイントネーションの難しい名前があります。例えば「カリン⤵️」なのか「カリン⤴️」なのか、確認しないとわからない場合があります。当該生徒・保護者はイントネーションまで気にすることがあります。

また、名前を呼ばれたら堂々と「はい!」と返事をし、壇上にいる校長または教頭の目を見て立つように指導するといいです。

❹入学式本番の準備・心構え【焦る必要なし】

① 入場は「ゆっくりと・顔を上げて」を心がける

担任・新入生ともに「ゆっくりと・顔を上げて」を心がけて入場しましょう。

保護者の中には、我が子の入場の瞬間を動画に撮ろうとする方がいます。お子さんのより良い姿を撮ってもらうために、気配り・心配りをするのも担任のお仕事なんです。

ゆっくり進むと目のやり場に困ってしまいます。そんな時は「ステージ上の校旗・国旗を見て進む」ことをオススメします。

② 呼名を間違えない

新入生の入学許可の際には、生徒一人一人の名前を読み上げていきます。

そこで「名前を読み間違える」「名前を飛ばす」なんてことは、絶対にあってはなりません!

ここでは、絶対に失敗しないために次のことを意識してください。

  • 名簿を指差ししていく or 読んだ名前をペンでチェックしていく
  • 難しい感じには「ルビ」を振る
  • 生徒の名前をはっきりと発音する
  • 名前と名前の間隔は一呼吸あける

呼名はゆっくりでいいです。
あっという間に呼名を終わらせる先生がいますが、急ぎすぎるとミスをしてしまうかもしれませんし、慌ただしく生徒が立っていく姿は正直見栄えがいいとは言えません。

たまに、生徒の名前を暗記して呼名に臨む担任もいますが、そんなことをする必要はありません。名前を忘れてしまったらゲームオーバーです。確実に生徒の名前を言えるよう、ぜひ名簿を見ながら呼名してください。

❺入学式直後の準備・心構え【ホームルーム】

① 提出物回収➡︎ エクセルでまとめる【ダウンロードで OK】

入学式当日に、提出物を回収する必要がある場合があります。学校によっては、この日いっぺんに回収することがあります。入学式が終わっても忙しさは続きます。

全員完璧に提出してくれればすぐに終わりますが、当然忘れる生徒もいるわけです。誰が提出して誰が未提出なのかをエクセルシートにまとめておくと、速やかに判別ができるので便利です

私の場合、エクセルシートを使いながら提出者のチェックをしています。項目内容を変えれば何にでも使えるので、ぜひご活用ください。

入学式後の提出物回収

② 学級通信を配布【ダウンロードで OK】

必要な情報を紙にまとめ、生徒に渡しましょう。ただの紙ではつまらないので、私は「学級通信」という形で生徒に配布しています。

私の場合、入学式時の学級通信には次のような内容を載せています。

  • 担任から一言(自己紹介でも OK)
  • 弁当を忘れずに
  • 学校のルール
  • 日課表
  • 1週間のスケジュール

学校のルールを記載する場合、詳細は学年集会でがっつりと触れると思うので最低限の内容で OK です。

入学式後の1週間は日課が変則的になりがちです。あらかじめ1週間のスケジュールを載せてあげると生徒も保護者も安心します。

私が作成した学級通信でよければ、こちらに掲載しておきますのでぜひ参考にしてください。

学級通信の例・サンプル

なお、私の学級通信は年々進化していまして、現在はこんな感じです。 学級通信の例・サンプル

作り方の記事も、ぜひ参考にしてほしいと思います。

③ 次の日の登校について

入学式の次の日から学校はスタートします。

生徒の中には、まだ小学校・中学校の感覚が抜けていない人がいます。ホームルームを終わらせる前に、必ず次の内容を確認してください。

  • 何時までに登校しなければいけないのか
  • 必ず制服を着用して登校すること
  • 登校方法は何があるのか

特に高校では、学校までの登校方法がわからず遅刻する生徒は必ずいます。登校初日から皆勤賞を逃すのはもったいないです!そんな生徒を出させないようにするのも、担任の1つの仕事です。説明するのが面倒であれば、学級通信に載せておくのも1つの手です。

欠席数は将来の進路に影響を与える(推薦が取れなくなる原因になる)ことがありますので、必ず生徒には登校時刻・方法について伝えましょう。

❻入学式後の準備・心構え【保護者と初対面】

① 保護者向け文書を配布【ダウンロードで OK】

初めての担任でしたら、保護者と対面するときほど緊張することはありません

緊張のあまり話す内容を忘れてしまうこともあります。大切な内容なので、文書にして渡しておくことをオススメします。

特に高校では、次のように「義務教育」とは違う箇所がたくさんあります。

  • 授業を年間 2/3 以上欠席すると単位の修得が認められない
  • 成績が年間 29 以下だと単位の修得が認められない
  • 特別指導の対象について
  • アルバイトについて
  • お弁当について

保護者の中には、中学校と同じだと思い込んでいる方もいるかもしれませんので、必ず知らせておきたい内容です。

私が配った保護者向け文書をこちらに載せておきます。ぜひ参考にしてください。

入学時 保護者向け文書の例・サンプル 入学時 保護者向け文書の例・サンプル2

②「堂々と・謙虚に」振る舞う

「経験がないから…」「まだ若手だから…」

そんなことは関係ありません!初めてだろうがベテランだろうが、担任は担任なんです!保護者と対面する際は緊張すると思いますが、一教員として「一生懸命やります!」という姿勢を見せてください。

胸を張って、顔を上げて、しっかりとした声の大きさで自分の思いを語れば問題ありません!

しかし、偉そうに振る舞うのは禁物です。あくまでも「大切なお子さんを預からせていただきます」という気持ちは持ちましょう。

❼まとめ・・・何事も準備が大切

この記事を参考にするだけではなく、近くにいるベテラン先生にどんな準備が必要か聞いてみましょう。私も初めての入学式の時には、ベテラン先生のアドバイスをもとに準備をしていました。

そこでもらったアドバイスに、自分の経験をあわせたものが今回の内容になっています。

こと細かく準備内容を紹介しましたが、やはり入学式で失敗しないためには徹底した前準備が必要です。

学級崩壊を避けるために

入学式のこの瞬間から、すでに学級づくりが始まっています。

生徒と対面してから「最初の3日間」が超重要でして、ここの過ごし方で「学級崩壊」するかしないかが決まります。

学級崩壊を避ける方法は、コチラの記事で詳しく紹介していますので、入学式の準備が終わった人は次に必ずこの記事を読んでください


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