【教員採用試験対策】まず何から始めればいい?
「教員を目指したいなぁ…」
「そのためには教員採用試験(教採)を受けないといけないのかぁ…」
「教採ではいろんな問題が出題されるけど、何から対策すればいいのかな…」
このような悩みに答えます。
「いざ教員になるぞ!」と決意しても、何から手をつければいいかわかりませんよね。
実際、教採に向けて対策しなければならないことは山ほどありますよね。
ですので、今回は「何から教採対策を始めたらいいかわからない」という方へ、オススメの勉強手順を教えます。
そもそも、教員になるためにどのようなアクションをとればいいのか分からない方は、下記の記事で易しく説明していますので、参考にどうぞ。
1.「何から始めればいいのかわからない」…何故か?
- 教員採用試験に向けた勉強手順
- 結論:まず教職雑誌を買いましょう
「何から始めればいいのかわからない」…何故か?
答えは簡単です。だいたいの人が次に当てはまると思います。
- 教員採用試験の内容を理解していない
- 勉強の的が絞れていない
- 試験当日までの学習計画(ビジョン)がない
教員採用試験とはどんな試験なのか、具体的な内容を知っておく必要があります。 試験ではどのような問題が出題されるのか、いつから始まるのかなど、基本的な情報は早めに知っておきましょう。
ざっくりと「まだ来年のことだから大丈夫でしょ?」と思っている方も多いでしょうが、実は3月から教員採用試験がスタートします。そう考えると、意外に時間が限られています。
詳しくは次の記事で「試験内容・スケジュール」をまとめておきましたので、まだイマイチ内容を理解していない人はご覧ください。
勉強する範囲を絞ることも必要です。
「絞る」とは「ヤマを張る」ということではありません。勉強する必要がある箇所・必要のない箇所を理解し、勉強の無駄を排除していくということです。
試験で出題される範囲がわかっていれば、何をどれくらいまで勉強すればいいかがわかるはずです。
また、試験当日までの学習計画(ビジョン)を持っておく必要もあります。
しかし、これは教員採用試験の内容を理解し、勉強する範囲を絞ることができて、初めて学習計画を立てられます。そのため、まずは先に述べた2点について優先的に押さえておきましょう。
教員採用試験に向けた勉強手順
では、本格的に試験対策をしたい場合、何から始めればいいのでしょうか?
ここから、私がおすすめする手順を紹介します。これは教員採用試験を受ける人なら誰もが通る手順です。
- 教職雑誌を買う → 熟読
- 受験する自治体の過去問を買う → 分析
- 学習計画を立てる
手順 ① … 教職雑誌を買う → 熟読
まずは「教職雑誌」を購入しましょう。 「え、それだけでいいの?」と思った方もいるかもしれませんが、教職雑誌には教員採用試験に関するお得な情報が満載です。これを熟読すれば、ある程度の悩みが解消されると思います。
教員採用試験の対策としてよく使われる雑誌は、だいたい次の2種類です。
教員養成セミナー(時事通信出版局)
教員採用試験対策に力を入れている雑誌のため、多くの学生が購入しています。月ごとに掲載テーマが異なりますので、教員採用試験の勉強を始めた月から購読することを勧めます。
例えば、学生指導要領が改訂した場合には、各教科ごとに改訂のポイントをまとめてくれています。文部科学省のホームページから、自分でも調べることは可能ですが、忙しくて時間がない方は教員養成セミナーを読んだ方が早いです。
2000 円もしないので、効率よく勉強したい方向けですね。
教職課程(協同出版)
教職課程も、ほとんどの学生が教員採用試験対策として購入している雑誌です。
最新の教育に関するニュースから、教員採用試験対策、現場で働く先輩方からのアドバイスなどが掲載されています。現場の実体験に基づくアドバイスは、自分のキャリアを考える上でも大変参考になります。
教員養成セミナーも教職課程も、どちらも教員採用試験の対策に使える優れものです。 実際に手にとってみて、自分が好きな方を選べばいいと思います。私は毎月2種類の雑誌を見比べて、情報量の多い方を買うようにしていました(両方買っても良いと思います)。
就職は人生の帰路とも言われてますし、1年だけ定期購読するのもアリだと思います。いちいち買いに行かずに済むので、時間の節約にもなります。
教職雑誌で得られる情報はさまざま
教職雑誌はとても便利なので、まだ持っていない人は即購入するべきです!理由は以下の通りです。
- 試験内容を解説している →【試験内容・流れが理解できる】
- 出題傾向をまとめている →【勉強の的が絞れる】
- 学習計画を紹介している →【迷ったらこれに沿って勉強できる】
教職雑誌は、教員採用試験を知り尽くした専門家によって作られています。そのため、試験対策を始めたばかりの人たちが悩みそうなポイントを押さえ、雑誌内でしっかりと解説してくれています。
もちろん、雑誌内では教員採用試験の内容を具体的に紹介しているので、読んでいると「具体的な試験の場面・流れ」などを頭の中で思い浮かべることができます。そうしていくうちに、何をしないといけないのかが自然とわかってくるのです。
また、「過去に出題された問題」「試験の倍率」「最近話題の時事ネタ」「勉強のコツ」など、さまざまなコンテンツがあるので、採用試験の受験が初めての方は必ず買っておき、こまめに情報収集をしておきましょう。
手順 ② … 受験する自治体の過去問を買う → 分析
教職雑誌を読んで、教員採用試験の内容がざっと理解できたら、今度は受験する自治体(都道府県市)の過去問を買いましょう。おそらく次の3種類を買うことになると思います。
- 「教職教養」+「一般教養」の過去問
- 「専門教養(自分の専門科目)」の過去問
- 「論作文」+「面接」の過去問
教員採用試験の過去問は、協同出版の「教員採用試験過去問シリーズ」がおすすめです。
過去問を解いたら、徹底的に分析せよ!
教員採用試験の内容は各自治体で異なります。自分が受験する自治体では、試験はどのような方式なのか、どのような問題が出るのかなどを知っておきましょう。
たとえば、
- 筆記試験「教職教養のみ? or 教職教養と一般教養?」
- 面接試験「個人? or 集団? or 両方?」
- 論作文 「出題される? or 出題されない?」
東京都では、筆記試験で一般教養が出題されません。出ないとわかっていれば、一般教養の勉強をする必要がありませんね。
教職教養と一般教養の問題比も重要です。
千葉では教職教養・一般教養の出題比は「9:1」です。教職教養に勉強する時間を費やした方がいいように思えます。しかし埼玉県の場合ですと、出題比は「3:7」になります。
このように、自分が受験する自治体の過去問分析をし、出題傾向をつかむことによって勉強の的が絞れてきます。何をやればいいか徐々に見えてきますよ。
ちなみに、先ほどの自治体の過去問比較を下記の記事でおこなっています。
手順 ③ … 学習計画を立てる
教職雑誌で採用試験の内容を理解し、過去問分析から勉強の的が絞れてきたら、今度は試験当日までの学習計画を立てましょう。
私が教員採用試験を受ける際に使用していた、学習計画表の元データを参考にしてください。(当時のものから少し編集を加えています)
私は表の白いスペースに、矢印で「使用する教材名」「ページ数」を書いて、学習計画をたてました。私は対策教材本を各2周する予定で書きましたが、みなさんは自分にあった勉強量で全然いいと思います。
学習計画表の作成では、次のポイントに気をつけてください。
- 「いつまでに・何の分野を・どこまで終えるか」を考える
- 自己の負担がかかりすぎないよう、学習計画を立てる
- 常に現実的な学習計画かを考える
あくまで計画なので、その通りに勉強ができなくてもオッケーです。大切なのは、教員採用試験で出題される可能性のある分野まで、目を通せるかどうか。そして当日の試験で、1問でも多く正答できるどうかです。
対策を始める時期
試験日から逆算をすると、大学3年生の9月から勉強を始められるといいと思います。 遅くても大学3年生の12月です。
なぜなら、募集要項や資料の開示は3月くらいから始まります。そして大学4年生になると、教育実習・卒業論文の作成などで忙しく、そうこうしているうちに願書の提出締切(5〜6月)を迎え、気が付いたら試験当日になっています。採用試験直前は、まともに勉強する時間が取れないと思います。
結論:まず教職雑誌を買いましょう
「これから勉強を始めよう」「何から始めよう」と考えている方は、まずは教職雑誌を買いましょう。しっかりと雑誌を読み込めば、次に何をしなければいけないかが明確にわかってきます。
全てはそこから始まります。
WRITTEN BY
りっすん@英語教師
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