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マルッとわかる。教員採用試験のスケジュールとその内容


「教員採用試験の流れを知りたいなぁ…」 「願書はどこで手に入れればいいの…?」 「合格までの流れを知りないなぁ…」

このような疑問に答えます。

教員採用試験の日程

教員採用試験は「願書提出」→「1次試験」→「2次試験」→「合格発表」→「赴任校の決定」という流れで行われます。長い人は約1年間もかかるので、教員採用試験を乗り切るには「持久力」が必要です

各都道府県(市)によって細かい日程は異なりますが、だいたいこのスケジュールで試験が実施されます。

採用試験のスケジュール

3〜4月 募集要項の発表・配布、ホームページ掲載開始
4〜6月 願書提出
  7月 一次試験
8〜9月 二次試験
 10月 合格発表・採用内定
2〜3月 赴任校の決定
  4月 正教員として赴任

こんな感じです。

さて、このスケジュールを見ると時間的に余裕がありそうにも思えますね。「合間を見て試験の対策ができそうだな」とも思えますが、実際は全く逆です。まともに勉強する時間も取れないと思います。理由は次の通りです。

  • 大学で教職オリエンテーションが何度も行われる
  • 願書を書き終えるのに時間がかかる
  • 教育実習の日程が重なる(5月末〜)
  • 大学の期末テストの日程と重なる
  • 現職の仕事と並行しなければならない【社会人】

新しい年度になって早々、教職オリエンテーションの連発です。教育実習や期末テストの時期ともかぶるので、なかなか勉強する時間がとれません。

また、願書の志望理由を書くときにはどうしても慎重になってしまうので、提出書類を全て揃えるのに時間がかかってしまいます。それを見越して、早めに対策をしなければいけません。

出願方法

募集要項と願書は早めに入手しよう【ダウンロード可】

出願のために、まずは受験する都道府県(市)の募集要項と願書を早めに手に入れましょう。入手方法は以下の通りです。

  • 都道府県(市)のホームページからダウンロードする
  • 都道府県(市)から郵送してもらう
  • 都道府県(市)の教育庁に直接受け取りに行く

現在では、ホームページから自分で募集要項・願書をダウンロードする場合がほとんどです。募集要項の発表と願書の配布は、だいたい2〜3月頃です。その頃になったら、受験する都道府県(市)のホームページを頻繁にチェックしておきましょう。

願書提出:志望動機は慎重に、自己 PR は積極的に

願書の提出は、4〜6月の上旬になります。必要事項を記載し、時間厳守で提出しましょう。基本的に郵送で提出します。郵便局の運営時間にも気をつけてください

現在学生で初めて願書を提出する方は、大学の教職オリエンテーションで詳しい説明があると思います。そちらの指示に従いましょう。

受付期間は1〜2ヶ月ありますが、願書の作成は早めに着手しましょう。願書には「教員を志望した理由」「その都道府県(市)を志望した理由」「目指す教員の理想像」など、書くのに苦労する内容のものもあります。いろんな人から意見・アドバイスをもらい、ゆっくりと着実に書き上げてください。

私は志望理由に「生徒の心に火を灯すことができる教員になりたい」と書いたら、面接官にツッコまれました(笑)。真剣に書いたんですが、少しクサかったんでしょうかね。

試験内容

試験は「一次試験」と「二次試験」に分かれます。(自治体によっては「三次試験」まであります。)出題する内容はこんな感じです(文部科学省の資料を参照しています)。

一次試験

「筆記試験」…教職教養・一般教養・専門教養 「 面接 」…個人面接・集団面接・集団討論

二次試験

「筆記試験」…論作文 「 面接 」…個人面接・集団面接・集団討論・模擬授業(専門科目) 「実技試験」…体育・音楽・美術・英会話 など

次に、それぞれの分野を簡単にまとめます。

筆記試験

「教職教養」…教職に関わる総合的な知識を問う問題 「一般教養」…広く一般的に必要とされる知識を問う問題 「専門教養」…自身が専門とする教科の知識を問う問題 「論作文」 …ある題材について制限字数・時間内で自分の意見をまとめる

面接試験

「個人面接」…受験生1人と試験官 2~3 で、質問に対して口答する 「集団面接」…受験生 5~6 人と試験官 2~3 で、質問に対して口答する 「集団討論」…受験生 5~8 人のグループで、与えられたテーマについて議論する

授業

「模擬授業」…与えられた教科の単元について、授業を行う 「場面指導」…具体的な場面設定の中で、生徒への指導を行う 「実技試験」…専門教科(音楽・体育・英語など)の適正を判断する

こんな感じです。なお、それぞれの対策についてはこちらを参考にしたください。

過去問から出題傾向をつかむことが大切

出題傾向は各都道府県(市)で異なります。そのため、その自治体の「過去問」を使ってあらかじめ出題傾向をつかむことが非常に大切です。

自分が受ける都道府県(市)では、どんな問題が出題されるのか把握することが合格への一歩です。教員採用試験を突破するために、「過去問分析」をしっかりとおこないましょう

過去問で確認すべき内容
  • 教職教養・一般教養・専門教養の出題割合と試験時間
  • 教職教養における、教職原理・教職史・教育心理・教育法規・教育時事の出題割合
  • 一般教養は、国・英・数・理・社のうち全科目から出題されるのか
  • 記号問題か、筆記問題か、マークシートか
  • 論作文はあるのか
  • 面接は個人か、集団か

書店では、各都道府県の教員採用試験で出された過去問が出版されています。そのような本では、だいたい出題傾向をまとめてくれていますので、購入して有効活用しましょう。

各都道府県(市)の過去問は、協同出版社が出している「教員採用試験過去問シリーズ」が有名です。「◯◯ 県の教職教養 過去問」、「◯◯ 県の英語科 過去問」などで検索すると、参考になる本が出てきますよ。

合格発表(試験結果)

試験結果が出るのは、10月の中旬〜下旬です。合否の通達は、ホームページ掲載郵送で行われます。

合否をすぐに知りたい方は、都道府県(市)がホームページに掲載するのを待ちましょう。それが一番早い方法です。その後、数日経って「選考結果通知書」が郵送されます。

郵送では、こんなものを受け取ります。

教員採用試験の合格発表(試験結果)

※実際に私が受け取ったものです。個人情報部分は伏せてあります。

8月の2次試験を受けてから約2ヶ月も待たされ、待望の合格通知を手に入れた瞬間です。正直、何度も就職活動しようかと悩みましたが、合格を信じて待っていた甲斐がありました。。。

「採用校種等」を確認しよう

中・高等学校の教員採用試験では、どちらの校種に採用されるかわかりません。希望は出せますが自分の希望が通るとは限らないので、合格通知を受け取ったら「採用校種等」を確認してください。

中学校採用なら「中学校」、高校採用なら「高等学校」と記載されます。

私の場合は、先ほどの写真の通り「高等学校」なので高校採用ですね。

合格=採用ではない?

合格通知を受け取っても、まだ正式に採用と決まったわけではありません。

教員採用試験に合格後、「採用候補者名簿」に登載されます。そして、その都道府県(市)内で教員の不足が出て、その名簿から選ばれた場合に、ようやく正式採用となるわけです。

まとめると。。。

合格通知を受け取る
→ 採用候補者名簿に登載
→ 都道府県(市)内で教員が不足する
→ 名簿から選ばれる
→ 正式採用

こんな感じです。

教育委員会は、その年に退職する教員の人数を把握していて、それを基にその年の合格人数を決めています。なので、合格通知をもらった段階で「採用」だと思っていいでしょう。

教員採用試験を不合格になってしまった場合

惜しくも教員採用試験に不合格となった場合、どのような選択肢があるのかを紹介します。

臨時的任用教員「臨任」「臨採」「常勤講師」とも呼ばれます。産休や病休の教員の代わりに学校に勤務します。仕事内容は正採用教員と同じです。担任や部活動の顧問も持つことがあります。
非常勤講師「時間講師」とも呼ばれます。授業だけを担当するので、担任や部活動の顧問を持ちません。また時間的拘束もなく、授業前に学校へ行き、授業が終わり次第帰宅できます。
大学院進学大学院へ進学して、より高い教職知識をつけます。専修免許状の取得をしながら、2年間教員採用試験の対策ができます。
私立学校教員私立学校の先生になるのも1つの手段です。公立高校とは違い、私立では学校によってさまざまな特色があります。自分の合った学校が見つからないと苦労する可能性があります。
就 職教員の仕事から離れるという選択もあります。どうしても「教える」職業に就きたいのであれば、塾講師や予備校講師といった選択肢もあります。

赴任校の決定

赴任校の決定は、採用候補者の希望を聞いて決定されます。なので、素直に自分がどの地域で働きたいかを伝えましょう。

希望を聞く方法は、各自治体で異なります。だいたいが「① 希望勤務地の書類を提出する」か「② 面接をする」のどちらかです。

希望勤務地は複数書くことができます。ある程度の人は第1希望、第2希望が通ります。しかし、人気地域や過疎地域では、自分の希望が通らないこともあるので注意しましょう。

3月になるまで自分の赴任校はわかりません

3月上旬になると、自分の赴任校となる学校から連絡がきます。自分の希望勤務地が通ったどうかは、この時になるまでわかりません。また、いつ連絡が来るかを知らされません。なので、3月上旬は自分の携帯を肌身離さず持ち歩いておきましょう。

まとめ

合格を手にするには、早いうちから教員採用試験の対策を行う必要があります。教員採用試験の対策方法について、これから記事をどんどん書いていきますので、よろしければ参考にしてください。


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