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英検CBTの概要と完全対策方法【スピーキングが重要です】


「英検が新しくなったって聞いたけど、どういうこと?」
「英検CBTって何?今までの英検と何が違うの?」
「英検CBTって受験で使えるの?どんな対策をすればいいの?」

このような疑問に答えます。

結論として、英検CBTはコンピューターで解くスタイルのことで、従来の英検は大学入学共通テストで使えませんので注意が必要です。

従来の英検と問題内容は変わりませんが、CBT対策として、①英語のタイピング入力と、②マイク越しに英語を喋ることに慣れる必要があります。

安河内先生の動画を見れば、英検CBTに関する最低限の知識が得られるので、まずは1回見てみましょう。

2020年度(つまり2021年1月以降に実施される)大学入試から、大学入試のシステムが変わります。英検の受験方式もそれに対応する形でややこしくなります。

本記事では、これから英検を受験しようと考えている方向けに、従来の英検と新方式で何が変わったのか、受験で使えるのか、新方式の対策方法など、全て解説します!!

本記事の内容
  1. おさえておきたい新しい入試システム
  2. 英検の新方式(英検CBTだけではない)
  3. 英検CBTの勉強法と対策
  4. まとめ【英検CBTは対策が必須】

英検と英検CBTの違いについては、下記の記事が参考になりますので、一読ください。

おさえておきたい新しい入試システム

2021年1月から、従来のセンター試験から大学入学共通テストに移行します。

2021年1月からはセンター試験のような筆記試験に加えて、英検やTOEICのような英語資格のスコアを提出することになります。

2021年から英語試験がどのように変わるか詳しく知りたい方は、下記の記事が参考になるかと思います。

大学入学共通テストへ移行することで重要な点は、従来の英検の資格は大学入試英語成績提供システムで採用されないといことです(つまり、大学入学共通テストで使えません→英語力の証明となりません)。

大学入試英語成績提供システムを介さない推薦・AO入試・一般入試においては、現在お持ちの従来型の英検を利用できます。ただし、入試要項が変更される可能性もありますので、必ず志望大学の入試要項を確認ください。

では、英検はどうなるのでしょう。大学入試英語成績提供システムを介する入試に使用できるように、新しく3種類の受験方式が英検に追加されました。

つまり、英検は4種類の受験方式となります。最高にややこしいですね笑。

なお、大学入学共通テストで使用できる英語の資格は、英検以外に7つあります(TOEICは2019年7月に参加取り下げを決定しました)。

英検の新方式(英検CBTだけではない)

従来の英検と新方式の受験スタイルの違い、新方式の特徴

従来の英検と新方式の受験スタイルの違い、新方式の特徴

画像は日本英語検定協会のサイトから引用しました。従来の英検は、画像の一番左にあるように、1次試験でリーディング、ライティング、リスニングを実施し、1次試験合格者のみ2次試験で面接官とスピーキングテストを実施するスタイルでした。

新方式として採用されるのは、英検S-Interview、英検S-CBT、英検CBTの三種類です。

従来の英検と大きく違う点は、受験者はリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能を受験することです(従来の英検では1次試験合格者のみスピーキングテストを受験できます)。

さらに、従来は紙の問題用紙(PBT:Paper Based Testing)だったのに対して、コンピュータ(CBTComputer Based Testing)を使う方式が採用されています。

上の画像でも分かりやすいですが、それぞれの違いを下の表にまとめてみました。

受験年齢を見てみますと、従来型の英検と英検CBTは年齢制限が無いため、誰でも受講可能です。一方で、英検S-Interviewと英検S-CBTは高校3年生が対象のため、高校1年生および高校2年生は受験できません。

英検
(従来型)
英検
S-Interview
英検
S-CBT
英検
CBT
受験年齢年齢制限なし高校3年生高校3年生年齢制限なし
リーディング、
ライティング、
リスニング、
コンピュータ
スピーキング面接官相手面接官相手コンピュータ相手コンピュータ相手
スピーキング
実施日
1次試験合格者のみ別日に実施受験者全員、
別日に実施
受験者全員、
同日に実施
受験者全員、
同日に実施

なお、英検S-Interviewと英検S-CBTの実施時期は現在検討中とのことです。つまり、今現在、受験可能な方式は、従来型の英検と英検CBTとなります。

ここで覚えておいて頂きたい点は、従来型の英検は大学入試英語成績提供システムで採用されないため、これから英検を受験する方は英検CBTを受験すれば良いということです。後で困ることにはなりません。

英検CBTでは面接がコンピュータ相手

従来の英検では面接試験(スピーキング)は対人でした。しかし、英検CBTではコンピュータ相手にマイクに喋り掛けるシステムとなっています。

従来の英検と新方式の問題構成は同じ

受験方式が増えるだけで、問題の構成に変わりはありません。

従来の英検と、新方式の英検(CBTなど)は受験時期が異なりますので、当然問題は異なりますが、問題の大問構成に違いはありません。つまり、難易度、採点基準、合否判定も違いはありません。

なお、問題内容については、従来の勉強方法で対策可能ですが、CBTでは、対策しないといけないことが2つあります(後ほど詳しく解説します)。

従来の英検と新方式は同じ資格?違いは?

英検に3種類の新方式が採用されますが、従来の英検と同様の資格になります。

受験方式が4種類あるだけで、英語力の証明としては違いはありません(英検CBTの資格は、従来の英検資格よりも優位なんてことはありません)。

したがって、従来型の英検と新方式の英検の証明書類は同じです。さらに、新方式で受験した場合でも、従来通り、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの技能別スコアが発行されます。

英検CBTで受験可能日数が増える?

従来の英検は年3回受験可能でした。一方、英検CBTは毎月開催されます。

しかし、英検CBTも年3回までしか受験できません

第1回検定・・・4月/5月/6月/7月 のうち1回
第2回検定・・・8月/9月/10月/11月 のうち1回
第3回検定・・・12月/1月/2月/3月 のうち1回

そのため、英検CBTを毎月受験することはできません。

しかし、従来の英検は年3回受験可能ですので、「従来の英検3回+英検CBT3回」で、1年間に英検を6回受験することが可能です。

今までは年3回でしたので、受験可能回数が倍になりました。ただし、従来の英検は、従来の英検の資格は大学入試英語成績提供システムでは採用されないことをお忘れなく。

英検CBTの日程(スケジュール)

受験日

英検CBTの日程は公式サイトから確認することができます。

結果(合否)発表

試験結果についても、公式サイトで確認することができます。

試験を受けてから結果が出るまで2か月くらいを予定しています。

英検CBTの時間配分

英検CBTの時間配分

時間配分は2級、準2級、3級で異なります。

ここに載っている集合時間は変更される可能性がありますので、必ず受験前に集合時間を各自ご確認ください。

2級、準2級、3級で実施

英検CBTなどの新方式は、2級、準2級、3級で実施されます。

高校受験でよく使用される英検3級から、大学受験でよく使用される2級、準2級に対応しています。

試験会場

英検CBTは全国16都道府県で実施されます。

16都道府県は北海道、青森、宮城、栃木、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、愛知、京都、大阪、兵庫、広島、福岡、沖縄です。やはり会場は東京が多いですね。

英検CBTの申し込み方法

英検CBTのサイトから申し込み可能です。

申し込みの際は、受験級(2級、準2級、3級)と受験会場、受験者情報などを入力します。クレジットカード支払いの他、コンビニ支払いも可能ですので学生に優しいですね。

申込時に、英ナビ!に会員登録するかどうかのチェックボックスがあります。こちらに登録すると、英検対策に特化したオンライン学習サービス「スタディギア for EIKEN ベーシック」が受験期間中に限り無料で利用とのことです。使わない理由はありませんね!

英検CBTの持ち物

従来の英検と変わりません。受験票(受付サイトよりダウンロード・印刷)と身分証明書です。

英検CBTの場合、スピーキングで使用するヘッドセット(イヤホンとマイクがくっついたもの)は会場で用意されています。

受験料(検定料)

3級が一番安く、2級が一番高いです。

英検CBTの試験方法

紙の問題用紙ではなく、コンピュータ利用のため、キーボード、マウス、ヘッドセットを使用して、問題を解くことになります。

種類試験方法
リーディング選択肢をマウスでクリックして、解答します。
ライティングキーボードで英文を入力して、解答します。
リスニングヘッドセットから流れる音声を聞き、選択肢をマウスでクリックして、解答します。
スピーキングヘッドセットを使用して、音声を聞き取り、マイクを使って喋る(録音する)ことで解答します。

高校1年生、2年生はどの方式を受験すればよいか

高校1年生、2年生は英検S-InterviewおよびS-CBTを受験することができません。そのため、従来型の英検あるいは英検CBTを受験することになります。

一方、高校3年生は好きな英検方式を選んで、受験可能です。

注意すべき点は、大学入学共通テストに提出できるスコアは高校3年生の4月~12月のスコアだけなので、高校1年生、2年生の時に受けた時のスコアを提出することはできません。

パソコンが苦手だから、英検S-Interviewを受験できる高校3年生まで待つというのは得策ではありません。高校3年生にもなると、大学受験勉強がメインになり、英検の勉強に時間を割きづらくなりますので。

したがって、英検は4種類の受験方式になりますが、高校1年生から受験可能な英検CBTだけ対策すれば良いと思います。

英検新方式のメリット・デメリット

英検S-Interviewでは、従来型の英検と同様に、紙の問題集かつスピーキングテストは対面式(面接官相手)なので、今までと同じ準備で問題ありません。

しかし、未だ実施されていないため、受験のために英検の資格を取りたいと考えている方は英検CBTを受験する必要があります。

英検S-CBTでは、スピーキングテストのみ録音式となります。対面式の面接に緊張する方にはオススメです。

しかし、普段マイク越しに英会話をしたことが無い方は、マイク越しの英会話に慣れる必要がありますし、マイク越しでも緊張すると思います。英検S-CBTについても、未だ実施されていないため、受験のために英検の資格を取りたいと考えている方は英検CBTを受験する必要があります。

英検CBTはリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの全てのテストをパソコンで受験します。

鉛筆で問題を解くことが面倒な方や対面式のスピーキングテストに緊張する方にオススメです。しかし、パソコンで英語をタイピングする必要や、マイク越しに英語を喋ることに慣れる必要があります。

英検CBTは難しい?対策は不要?

すでに解説した通り、問題構成は変わりませんので、英検CBTで難易度が上がることはありません。

しかし、パソコンで解く必要があることから、パソコンでのタイピング入力やマイク越しに英語を話すことに慣れていない方にとっては普段以上に難しく感じるかもしれません。

そのため、英検CBTは対策が必須です。

英検CBTの勉強法と対策

英検CBTの勉強法:今までの問題集でOK

英検CBTやS-Interview、S-CBTなどの新しい方式が増えますが、問題の構成は変わらないため、問題内容については、従来の勉強方法で対策可能です。

非常に多くの受験対策本が売られていますが、1冊だけオススメを選べと言われたらやっぱり過去問が一番です。旺文社の本はCDが付いていてオススメです。

英検CBTの対策方法(スピーキングが特に重要です)

問題内容は従来通りのため対策方法に変わりないと考えているかもしれません。

しかし、英検CBTでは、今まで紙に鉛筆で記述していた形式から、コンピュータ利用に変わりますので、次の2つの対策が必要です。

  1. 英語をタイピング入力することに慣れる必要性
  2. 英語をマイク越しに喋ることに慣れる必要性

ライティング対策として、パソコンのタイピングに慣れましょう

英検CBTではコンピューターを利用するため、最低限のタイピング能力が必要になります。

スマートフォンのフリック操作には慣れていても、パソコンのタイピングは得意ではない学生は多いのではないでしょうか。仮に日本語のタイピング入力に慣れていても、英語をスラスラとタイピング入力するのは、慣れていない学生がほとんどだと思います。

スピーキング対策として、マイク越しに話しかける練習をしましょう

従来のスピーキングテストでは面接官相手に喋っていましたが、CBTではコンピュータ向かって喋る形式(録音)に変わります。

そのため、マイク越しに英語を喋る感覚に慣れていないと、本番で自分の力を100%発揮できないでしょう。

英語が思い浮かばない際にボディーランゲージをしながら英語で補足をするようなことはできませんし、ヘッドホン越しに聞く相手の声って、こもっているので聞き取りにくいのでリスニングは難しく感じるでしょう。

相手に喋りかけることと、一人でパソコンに向かって喋ることは気持ち的に違いますしね。

ライティング対策として、チャットあるいはタイピングゲーム

英語のタイピング入力については、英語を使ってインターネット検索、外国人の友達とチャット、あるいは英語のタイピングゲーム(例えばe-typing)で遊ぶことですぐに上達します。

一番のおすすめは外国人の友達とチャットですね、楽しく続けられますので。(友達がいればの話ですが)。

スピーキング対策として、オンライン英会話

マイク越しに喋る対策方法としては、先生と電話で練習するよりも、オンライン英会話が一番近道です。マイク越しの喋りに慣れるだけでなく、英会話力もグンと身に着きますので。

オンライン英会話はスピーキング力だけでなく、リスニング力も抜群に上がるので、オススメです。

オンライン英会話の始めるメリット
  1. 月額6千円~1万円くらいなので高くなく、簡単に辞められるの
  2. マイクを使って授業をするため、マイク越しのスピーキングに慣れる
  3. 分からないことをタイピングで質問すれば、タイピングにも慣れる
  4. 先生との英会話が楽しすぎて、飽きずに続けられる

オンライン英会話最大手のレアジョブ英会話では、無料体験レッスンを受けることができます。クレジットカードの登録などもいらないので、学生の方でも無料体験レッスンを受けることができますよ。

まとめ【英検CBTは対策が必須】

ほとんどの方は英検を取る理由として、「受験で役立つから」だと思います。

そのような方のため、本記事では従来型の英検と新方式の違いから、対策方法までを解説しました。とりあえず英検CBTを受験すれば後で困ることにはなりません。

受験勉強が本格的に始まる前の高校1年生、2年生の間に、英検をとれるよう、是非とも頑張ってください!スピーキングはすぐに上達しませんので、早め早めの対策が必要です。

応援してます!!頑張ってくださいね!!

英検と英検CBTの違いについては下記の記事が参考になりますので、一読ください。

Youtubeでも英検対策講座を発信していますので、よければチャンネル登録お願いします😊


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