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【入試厳格化の影響!?】指定校・AO入試も難しくなります


7月も終わりに近づいてきました。

この時期になると、大学受験を控えている人の中には「指定校一覧」が気になる方もいると思います。

私も気になり、勤務先の完成されたばかりの「指定校一覧」を見せてもらいましたが…

なななんと、

指定校をいただいた学部・学科の中で、2〜3割程度が昨年よりも難しくなっていたのです!

ツテがあったので、思わず大学の関係者に事情を聞いてみたところ、どうやら指定校だけではなく、AO 入試にも変化があるようなのです。

今回は、指定校・AO 入試にどのような変化が起こっているのかを解説します。

本記事の内容
  1. 私大入試厳格化とは?
  2. なぜ指定校・AO 入試も厳格化が始まったのか
  3. 指定校・AO 入試における変化
  4. 今後の対策について

私大入試厳格化とは?

2018 年度の入試で、「A 判定の大学でも落ちる」「繰り上げ合格の連絡が来ない」という事態が多発したのは、まだ記憶に新しいことだと思います。

私大入試の厳格化の流れは 2016 年度から始まっています。

簡単におさらいすると…

首都圏の大学を希望する生徒が増加
→ 地方の過疎化が促進 (経済力の低下に繋がる)
→ 首都に集中した生徒を分散させよう
→ 首都圏内の私大で入学定員の厳格化スタート

こんな感じでしたね。

私大入試厳格化については、以前にも詳述しているのでこちらの記事をご覧ください。

入試厳格化の結果、2019 年度の入試では、センター利用で地方大学の志望者が増加することになりました。一般入試でも、首都圏内の難関私大の志望者は減少しています。

これについては、こちらの記事で詳述しています。

今までは私大入試の、特に一般入試で厳格化の流れが著しかった訳ですが、その波がついに指定校推薦・AO 入試にもやってきてしまいました

なぜ指定校・AO 入試も厳格化が始まったのか

大学関係者に事情を聞いたところ、どうやら次のことが原因だそうです。

  1. 私大の入試厳格化 → 地方にも学生が来るようになった
  2. 金銭的事情 →「意欲の高い学生」を確保したい

首都圏私大への入学が厳しくなったおかげで、地方の大学を受験する生徒数が増えました。

生徒募集に苦しんでいた大学が救われることとなりましたが、これにより、地方大学も余計に生徒募集をしなくて済むようになった訳です。

定員数の確保が見込まれれば、その中で少しでも意欲の高い学生を求めようとするのは、大学側にとって自然なことですよね。

学生の退学=大学にとっては超痛手

意欲の高い学生を求める理由として、大学関係者の方は金銭的問題について言及していました。

「意欲の低い学生は、途中で大学を辞めてしまうことがある。大学にとって学生が退学してしまうと、大きな収入減となり苦しくなってしまう。

たしかにその通りですよね。

私大であれば年間約 120 万円程度(4年で約 480 万円)はかかりますから、その収入が途中から得られなくなると、大学の運営も相当苦しくなりそうです。

また、指定校の基準・AO 入試が厳格化したことに関しては、このようなことも仰っていました。

指定校入試について
「指定校だと、調査書の成績だけで合格が決まることがほとんどなので、なかなか人物像を把握できない。指定校で入学した者の中には、途中で退学する者もいる。そのため、少しでも質の高い生徒を送ってもらえるように、推薦基準が以前よりも高くなってきている。」

AO 入試について
「意欲の高い生徒を確保するために、大学側としても受験生の人物柄をしっかりと評価していきたいと考えている。本学の AO 入試は、今まで1回で済んでいたが、これからは1次試験・2 次試験と2回にわたって試験をするようになる。」 ※大学によっての AO 入試の変化は様々です。

正直これを聞いて「シビアだなぁ」「足下を見られているなぁ」とも感じましたが、仕方がありません。

大学側も生存権をかけてもがいている証拠です。

質の高い学生がくれば、「偏差値の底上げ」にもつながりますので、この厳格化の流れを機にそれぞれの大学で入試改革が進んでいくかもしれません。

指定校・AO 入試における変化

具体的にどのような変化があったかを紹介します。

指定校における変化

これから紹介する内容は、「私が勤務している学校での変化」ですので、あくまでもご参考までにしてください。

指定校推薦の変化
  1. 評定平均値の基準 0.1~0.4 ⤴️
  2. 推薦枠の人数   減少 ⤵️
  3. 評定条件の追加  評定 3.5 以上 および 英語 3.8 以上
  4. 外部試験検定   英検準 2 級以上 →英検 2 級以上
  5. 欠席・遅刻数   合計 20 回以内 →合計 15 回以内

※ 上記の「3. 評定条件」では、全体の評定平均に加えて、教科の評定平均も求められるようになりました。

もちろん、全部の指定校先で変化が起こっている訳ではありません。冒頭でも述べた通り2〜3割程度の大学です。

AO 入試における変化

AO 入試の変化に関しては各大学で異なります

自分が受験しようと考えている大学の AO 入試については、早急に大学 HP で確認しましょう。

入試厳格化による恩恵?

これはあくまでも私の見解ですが…

私大の入試厳格化の影響で、特に首都圏の人気大学に入ることが難しくなってきました。

その結果、「受験生が増加した」「質の高い学生が来るようになった」などの恩恵を受けた大学は少なくないと思います。

指定校・AO 入試の変化は、こういった私大入試厳格化の恩恵を受けた大学に起こっているのかもしれません

人気が増せば増すほど、入るのが難しくなるのは当然のことですよね。

今後の対策について

指定校推薦・AO 入試は、高校3年生の1学期までの成績で出願します。

もうすでに成績が出揃っていますので、これからできることは限られます。

限られた中で、ここからどれだけ対策をしていけるかがポイントです。

① 入試内容を把握しておく

AO 入試は、すでにほとんどの大学で試験内容を発表しています。

早急に大学 HP を訪れ、昨年の試験内容と変化があるかを確認してください。

もしかしたら、出願条件から漏れてしまっているということもあり得ます。

指定校推薦に関しては、「指定校一覧」を掲示する日が学校によって異なるため、まだ確認できない方もいます。

AO 入試を視野に入れ、準備をしておきましょう。

② さまざまな入試スタイルを調べる

指定校・AO 入試以外にも、大学の入学試験はさまざまあります。

大学の HP で、どのような種類の入試があるのかを調べておきましょう。

もしかしたら自分に合った入試方法と出会えるかもしれません。

③ オープンキャンパスに参加する

夏休みの時間を有意義に使い、直接大学に足を運んでみましょう。

実際に希望の大学を訪れると、自分の将来のビジョンを思い描けるようになります。

どの大学でも「オープンキャンパス」を実施していますので、気軽に参加してみてください。

中には、オープンキャンパスに参加していないと出願できない大学もあるので注意してください。

④ 進学先で何を学びたいか明確に

進学先でどんな勉強をしたいのか・何を頑張っていきたいのかを明確に持っていてください。

大学側は「意欲の高い生徒」を求めています。

ただ出願条件を満たしているから、何となく指定校推薦・AO 入試にチャレンジするのでは、他の受験生に負けてしまいます。

⑤ 試験対策を始める

指定校・AO 入試では、書類審査だけで終わる大学もありますが、基本的には次の試験のどれかを受けることになります。

  • 個人面接 / 集団面接
  • 小論文
  • プレゼンテーション
  • 学力試験

試験内容がわかっていれば、今からでも対策を始めることができます。

しかし、1人で対策をするのはなかなか難しいですよね。

面接やプレゼンテーションに関しては、HR 担任や進路指導部の先生にお願いしてみましょう。

小論文に関しては、国語の先生に頼むことをオススメします。

もし学校にお願いしづらければ、面接や小論文対策のエキスパートである早稲田学院などに通うのがベストです。

対策は、早ければ早い方がいいです。今すぐに準備を始めましょう。

⑥ 一般入試に向けて勉強する

指定校推薦は確実に取れるものではなく、校内選考をクリアしなければなりません。

AO 入試も、確実に合格するものでありません。

最悪のケースを想定して、一般入試に向けた勉強をしておきましょう。

予備校に通うのもいいですが、Z 会やスタディサプリ(月額制)のような通信講座で勉強するのも1つの手です。

事前準備が超重要

今年も大学入試がどんどんと変わっていきます。

そんな中で、実際に自分の希望を叶えられるかどうかは、全て事前準備にかかっていると思います。

社会の変化に対して、自分も上手く変化していかなければ今後は生き抜くことができます。

入試内容がわかっても、対策を先延ばしにしていたって何もいいことはありません。

とにかく行動あるのみです!少しずつ入試の対策を始めていきましょう。


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