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自分に合った入試スタイルはどれ? 【推薦入試・AO入試も視野に】


「大学に進学したいなぁ…」
「一般試験に向けて勉強しないといけないのかなぁ…」
「部活で忙しくて全然勉強できないなぁ…」
「学校の勉強は追いつくけど、難関大学の入試突破は厳しいかもなぁ…」

こんな悩みにお答えします。

そもそも受験生の皆さんは、大学入試は一般試験が全てだと思っていませんか?

「やっぱり受験生なんだから、一般試験まで勉強するべきでしょ」と思っている方。

本当にその大学に入りたいのであれば、一般試験にこだわる必要はないのではないでしょうか?

一般入試が厳しくなってきている今だからこそ、推薦入試・AO 入試がチャンスだと私は思っています!

今回は、そんな推薦入試・AO 入試についてまとめていきます。

本記事の内容
  1. 推薦入試・AO 入試とは?【向いている生徒を紹介】
  2. 2020 年に推薦入試・AO 入試も変わる【要注意】
  3. 自分に合った入試で勝負しよう!【3つの体験談】
  4. 大学入試に向けて準備するべきこと【5つのポイント】
  5. まとめ【目標は叶えた者勝ち】

推薦入試・AO 入試とは?【向いている生徒を紹介】

推薦入試・AO 入試とは?【向いている生徒を紹介】

今や、私立大学の入学者の約 50%が推薦入試・AO 入試で入学しています。

そんな推薦入試・AO 入試とは、一体どのような入試なのでしょうか?

特徴を簡単にまとめます。

推薦入試とは

推薦入試には、大きく分けると3種類あります。

【公募推薦】

公募推薦とは名前の通り、大学側が公募(広く一般から募集すること)する推薦になります。 公募とはいえ、生徒が自由に受験できるわけではなく、学校長の推薦が必要です。 また、公募推薦には「同じ学校から ◯ 名まで」や「評定平均〇.〇以上」など条件がある場合もあります。

【自己推薦】

自己推薦とは名前の通り、自分の持つ特色をアピールするものです。 学校長の推薦が必要なく誰でも受験できます。ただし、出願にはさまざまな条件を満たさなければいけません。

【指定校推薦】

大学と高校の信頼関係で成り立っている推薦です(大学側が、「この高校の生徒なら信頼できる、是非うちに来てください」というものです)。

大学側が指定した特定の高校の生徒のみ受験できますが、大学側から課された条件を満たしていなければ受験できません。

合格率はほぼ 100%ですが、合格した場合、他の大学を受験できない条件になっている場合がほとんどです。

この試験では、「小論文」「面接」などで合否を決めることが一般的です。

「評定平均(学校の成績)」が設定されているので、次のような生徒に向いていると思います。

推薦入試に向いている生徒の特徴
  • 遅刻・欠席もなく学校生活が安定している。
  • 真面目に授業を受けている。
  • 提出物をしっかりと出している。
  • 定期テスト・小テストの点数が常に高い。

AO 入試とは

AO 入試の AO は、アドミッションズ・オフィスの略で、大学側の求める学生像に合っている生徒を選抜する入試となります。

大学側の条件を満たしていれば誰でも受験可能です。

大学によって試験方法は変わります。基本的には「面接」「小論文」「志望理由書」などで合否を決めることが多いです。

「評定平均」の規定はあまりありませんので、次のような生徒に向いています。

AO 入試に向いている生徒の特徴】
  • 部活動・課外活動に取り組んでいる/結果を残している。
  • 学校行事に積極的に取り組んでいる。
  • 何かに打ち込んでいる・夢中になっていることがある。
  • 大学進学後の学習目的がはっきりしている。

AO 入試は「お見合い」と同じ

大学側は「この人とだったら結婚してもいい!」と思うような相手を AO 入試で探すわけです。

大学・学部によって生徒への要求は異なりますが、たとえば次のような観点をチェックしてくると思います。

  • 学校生活をしっかりと送っているか(欠席・遅刻は少ないか)
  • 勉強には意欲的か(何か資格を持っているか)
  • 課外活動には積極的に取り組んでいるか(部活動などで成果を残したか)
  • 入学後の学習意欲があるか(志望動機はしっかりしているか) など

もし自分に一般試験を突破する力がなかったとしても、自分の個性を磨き上げればそれが魅力となり、AO 入試では武器になります

自分に合った AO 入試が必ずあるはずです!この入試は誰にでも可能性を秘めています!

せっかく磨いた武器を使わず(もしくは気づかずに)、AO 入試を利用しない生徒が多い気がします。。。本当にもったいないと思います!

2020 年に推薦入試・AO 入試も変わる【要注意】

2020 年からセンター入試が変わる!というのは結構知られていると思います。

同様に、推薦入試・AO 入試も変わるのを知っていましたか?

※2019 年 4 月から高校1年生・2 年生になる人たちは、この影響を受けるので特に注意が必要です。
変更内容
  • 推薦入試  → 学校推薦型選抜 に名称変更
  • AO 入試  → 総合型選抜 に名称変更
  • 国公立でも推薦入試・AO 入試が始まる・・・合格者数の定員 30%まで広げる
  • 大学入学共通テストの受験義務化

今までの推薦入試・AO 入試では、学力試験などを免除しても OK でした。

しかし、2020 年からは「① 知識・技能」「② 思考力・判断力・表現力」「③ 主体性・多様性・協働性」を問う試験に変わります。

具体的に言うと、選抜方法に次のようなものが加わります。

  • 小論文・プレゼンテーション等の実施
  • 口頭試験・実技試験等の実施
  • 大学入学共通テスト受験が義務化
  • 資格・検定試験の成績提出    など

現在、このような試験を実施している大学が徐々に増えてきています。

以前に比べると少し面倒にはなりますが、それでも合格のチャンスが増えることには間違いない試験だと思います。

なお、この変化は 「高大接続改革」によるものでして、詳しくはこちらの記事で紹介しているので、まだ知らない人はぜひ一読してください。

自分に合った入試で勝負しよう!【3つの体験談】

知識勝負の一般入試は、これからも一層難しくなっていくでしょう。

しかし推薦・AO であれば、様々な方法で難関大学に合格することが可能です。

ここでは、私が実際に持っていた生徒の話を3つ紹介したいと思います。

※個人情報にも関わるので大学名・学部は控えさせてもらいます。

その1:指定校推薦 ➡︎「GMARCH」合格

生徒観
  • 皆勤賞
  • 何でも真面目に取り組む
  • 常に成績は学年1位(評定平均 4.9)
  • 進研模試:偏差値 60 前後

この生徒は何もかもがパーフェクトで、学校では常にトップの成績でした。

予備校に通いながら一般受験に向けて勉強していたので、学力も相当高かったです。

最後まで指定校か一般受験かで迷っていましたが、学校で頑張ってきたことを生かせる指定校推薦に切り替えました。

その大学・学部は彼女のやりたいことでもあったので、適切な判断だと思いました。

そして今思うと、大学入試(特に一般入試)が激化し始めていた頃でもあったので、指定校で合格してくれて本当によかったと思っています。

その2:自己推薦➡︎「早慶上理」合格

生徒観
  • クラス・学校行事ではリーダー的存在
  • 成績は良好(評定平均 4.0)、ほぼ皆勤
  • 英検準2級取得
  • 課外活動で世界一になった
  • 進研模試:偏差値 50 前後

この生徒はある活動で世界一になりました。しかし毎日その活動で忙しくて、勉強に時間がかけられない生徒でした。

それでも学校の成績はしっかりと取り評定平均 4.0で、英語外部試験も英検準2級を取得しました。

正直、一般入試では絶対に勝負できませんでしたが、「① 評定平均 4.0」「② 英検準2級」「③ 世界一」の3つを生かして、見事難関大学を突破しました。

ちなみに試験には「面接」「小論文」があり、特に小論文対策に苦労しました。8月くらいから対策を始めましたが、本人も死に物狂いだったようです。

その3:AO 入試➡︎「国立大」合格

生徒観
  • 3年間部活動に打ち込んでいた
  • 将来就きたい職業が明確
  • 進研模試:偏差値 50 以上

この生徒は、とにかく部活動に一生懸命取り組んでいました。部活の引退が高校 3 年の 6 月中旬で、その後一般受験に向けて勉強を始めました。

とにかく将来の夢が定まっていた生徒でした。その動機で、だめもとながら国公立の AO 入試を受けてみたら見事合格したのです。

一般入試では絶対に合格まで届かなかったと思います。

苦労した点と言えば、センター試験の3科目を 60%以上取らなければいけないという条件付きだったことです。

AO 入試には、このようにある程度の学力があるかを確かめるために、センター試験の得点を条件にする場合があります。

対策に苦労しましたが、国公立が3教科6割以上で合格できるのは魅力的ですよね。

さまざまな入試スタイルを知っている➡︎ 合格のチャンスが増える

これ以外にも、現在では大学入試も多岐に渡ります。

その中で自分に合った入試スタイルで勝負すれば、難関大学でも合格するチャンスが生まれるはずです!

大学入試に向けて準備するべきこと【5つのポイント】

大学入試に向けて準備するべきこと【5つのポイント】

まだまだ先のことなので、今は大学進学を視野に入れていないかもしれません。

でも、高校3年生なってから急に「やっぱり大学に行きたい!」と気持ちが変わるかもしれません。

そうなってもいいように今からコツコツと準備をしておくべきです。次のような準備は将来の大学受験で絶対に生きるはずです。

① 学校を休まない

体調の管理を徹底して、学校には休まず登校しましょう。

できれば遅刻・早退もしない方がいいです。

大学の出願条件には「3年間の欠席〇〇日以内」「3年間の遅刻・早退の合計〇〇回以内」という条件があることもあります。

② 授業を真面目に取り組む

毎日、学校の授業を大切にしていますか? 授業内容の約8割はセンター試験で問われますよ。

また、評定平均は高いに越したことはありません。提出物の期限を守ったり、小テストにもしっかりと取り組んでください。

部活動は勉強できない理由にはなりませんよ!

③ 部活動・課外活動に最後まで打ち込む

部活動や課外活動に励んでいる方は、とにかく全力で打ち込んでください

頑張り続けたことが評価につながります。また、その過程で結果が残るとなお良いです。

ただ、勉強はおろそかにしてはいけません。

④ 検定・資格を取得する

検定試験は積極的に受けてください。

大学の出願時では、漢検準2級以上英検準2級以上を持っていると評価されることがあります。

特にこれからは英語資格の需要が高くなるので、英語の勉強は積極的に!

⑤ 小論文の対策をする

人生の中で、小論文ってなかなか勉強する機会がないんですよね。学校では年に1〜2回小論文模試を受けることくらいしかできません。

でも、書き方も知らないのに受験しようなんて思わないですよね。

できるだけ自分で小論文の書き方を勉強してください。文章の添削は自分でできないので、学校の国語科の先生にお願いしてみましょう。

小論文の対策は早ければ早い方がいいのです。

こちらの参考書では「小論文の書き方」「添削例」が解説されていて、1冊で十分な情報量となっています。まずはこちらの参考書を手にとり、対策に取り掛かりましょう。

初心者向け :


超基礎編というだけあって、とにかく読みやすい一冊となっています。学校では教えてくれない小論文の基礎を学ぶことができるため、小論文を受ける予定が少しでもある方は必読です。

中上級者向け:
小論文対策に特化した実践向けの参考書です。小論文の書き方はわかっているつもりでも、いざ書こうと思った時にペンが止まる、そのような方はこの本に救われるでしょう。

まとめ【目標は叶えた者勝ち】

推薦入試・AO 入試は人物重視の入試に変わってきています。

現在部活動・課外活動に打ち込んでいる人は最後までやり抜いてください。勉強に打ち込んだっていいんです。それが評価されるようになります。

「〇〇大学に入りたい!」「〇〇学部で勉強したい!」という目標があるなら、一般受験に固執する必要なんてありません。ぜひ推薦入試・AO 入試にも視野を広げてください。


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