前置詞 atのイメージと使い方【例文あり】
今回は、前置詞の「at」について勉強していきましょう!
- 前置詞 atのイメージ
- atを使った例文
- at, in, onの違い
- atを使った熟語・表現
- 前置詞の理解を深めたい方へ
前置詞 atのイメージ
atのイメージは 「点」です。「一点集中!!」て感じです。
意味は 「〜に、〜で」などになりますが、意味で覚えるよりイメージで覚えた方が圧倒的にいいです。
イメージ:「点」
意 味:「〜に、〜で」
「点」のイメージから、さまざまな意味に派生します。覚えるのに苦労する前置詞の1つですが、イメージさえつかめればOKです!
使っていくうちにマスターできればいいと思います。
では、ここから例文を交えて、それぞれの意味を確認していきましょう。
atを使った例文
①「時点」
時間軸上の一点を指差すイメージになります。
I get up at 5 o’clock every day.
私は毎日5時に起きます
Let’s meet again at the end of the year.
年末の時にまたお会いましょう
I started studying English at the age of 3.
私は3歳の時に英語を勉強し始めました
※時間を一点集中します。例文を見ると、それぞれ「5時」「年末」「3歳」を一点集中していますね。
②「地点」
地図である場所を指差しているイメージになります。
She lost his wallet at the city.
彼女は街で財布をなくしました
Kay is studying well at school.
ケイは学校で勉強をがんばっています
Mom met me at the door.
ママが玄関で出迎えてくれた
※起こった出来事の場所を一点集中していますね。
③「価格」「速度」「程度」
メモリ上の数値を一点集中するイメージです。
I got my car at a cheap price.
私は安価で車を買いました
She drives at 40 kilometers an hour.
彼女は時速40キロで運転します
Water boils at 100℃.
水は100度で沸騰します
④「状態」
その時の気分や状況に対しても、一点集中することによって、その一時的な「状態」を表すことができます。
They were at a loss for words.
彼らは何と言っていいかわかりませんでした
⑤「従事」
遊んでいる時や仕事をしている時など、「その行動を点として捉える」ことができます。この場合、「取り組んでいる」イメージにになります。
We were at the meeting.
私たちは会議に出席していました
She is still at the department store.
彼女はまだデパートに勤務している
⑥「感情の原因」
amazed, annoyed, surprised, shockedなど、瞬間的な感情を表すときによく使われます。
He liked her at first sight.
ひと目見て彼女を好きになりました
I was angry at the news.
私はその知らせを聞いて怒りました
※この場合、ニュースを見て一気に怒りがこみあげてくるイメージです。
at, in, onの違い
「時間」「場所」を表す前置詞で、at, in, onは違いを覚えるのが大変ですよね。
ここでは、3者の違いをまとめていきます。
「時間」
大まかな分類をすると、次の通りです。
at:時間幅が点 (時刻、行事)
on:時間幅が限定的 (日、曜日、決まった日の午前・午後)
in:時間幅が広範囲 (午前、午後、週、月、季節、年)
atは「点」のイメージから、時刻や行事などに使われます。
- at 7:00 (7時に)
- at that time (その時)
- at noon (正午に)
- at breakfast (朝食時)
- at midnight (深夜に)
- at Christmas (クリスマスに)
- at the moment (現在)
- at Halloween time (ハロウィンに)
onは「日」に意識が向くので、日にちや曜日などに使われます。
- on Sunday (日曜日に)
- on August 14 (8月14日に)
- on Friday afternoon (金曜日の午後)
- on that day(その日に)
- on the next [following] day (その次の日に)
inは「広範囲」のイメージなので、週・月・季節・年などに使われます。
- in the morning (午前中に)
- in the afternoon (午後に)
- in the next week (次の週に)
- in April (4月に)
- in Spring (春に)
- in 2020 (2020年に)
- in the middle of December (12月の中ごろ)
「場所」
次のイメージにまとめられます。
at:狭い範囲、限定された場所
in:広い範囲、広がりを持った場所
I have dinner at a restaurant.
レストランで夕食をとります
I have lived in this small town for years.
この小さな町に何年も住んでいます
話し手のイメージによっても使い分けられます。
- I will meet you at the airport.
- I will meet you in the airport.
どちらも「空港に迎えに行く」という意味として使われますが…
atは空港全体を「小さい点」としてとらえているのに対し、inは「広々とした空間」としてとらえています。
atなら「小さな点」→「建物外>建物内」
inなら「広々とした空間」→「建物内」
で待ち合わせするイメージが強くなります。
atを使った熟語・表現
一点集中
- aim at ~「~を狙う」
- be bad at ~「~が苦手だ」
- be good at ~「~が上手だ」
- glance at ~「~をチラッと見る」
- look at ~「~を見る」
- point at ~「~を指差す」
- stare at ~「~をじっと見つめる」
時点
- all at once「全部同時に、突然」
- at first「はじめのうちは」
- at last「やっと、ついに」
- at the moment「現時点では」
- at will「好きなように」(やりたいと思った瞬間に)
地点
- arrive at ~「~に到着する」
- at home「自宅にいて、くつろいで」
- at the end of the hall「廊下のつきあたりで」
- at the top「一番上に」
価格・速度・程度
- at a bargain price「格安で」
- at best「せいぜいよくても」
- at least「少なくとも、最低でも」
- at most「多くても」
- at this pace「このペースで」
状態
- at a loss「途方にくれる」
- at ease「くつろいで」
- at risk「危ない状況にある」
- at war「戦争状態にある」
従事
- at lunch「昼食をとっている」
- at play「遊んでいて」
- at rest「休憩中で」
- at table「食事中で」
- at work「働いている」
感情の原因
- at first sight「ひと目で」
- at the thought of ~「~を考えると」
- be mad at ~「~に怒っている」
- be surprised at ~「~に怒る」
前置詞の理解を深めたい方へ
英語学習者にとって、前置詞って結構厄介モノですよね。
意味は文によって変わりますし、前置詞が絡む熟語って無数もあります。
前置詞をマスターする上で大切なのは、意味を覚えることではなく「イメージ」を理解することです。
前置詞をイメージで覚えられる参考書がありますので、ぜひこれらを手にとってみてください。間違いなく英語学習の助けになります。
WRITTEN BY
りっすん@英語教師
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