クラスをデザインする【学級運営の方法】
教員歴6年目。
まだまだ若手ですが、今回は「私の学級運営」について紹介したいと思います。
- 担任が初めてという人
- これから担任をする人
- 学級運営が不安という人
ちなみに、学級運営についてはわりと上手くいっている方で、毎日生徒たちとハッピーに過ごせています。
- 学級運営のポイント【1つの軸】
- クラスをデザインする【方法&手順】
- クラスをデザインする【実践編】
学級運営のポイント【1つの軸】
学級を運営するにあたって、「1つの軸」を持つことが超重要です。
もう少し噛み砕いて説明すれば、「どのようなクラスにしていきたいか」というビジョンを持つことです。
1つの軸を決める ➡ どのようなクラスに︎していきたいかを考える
私の場合、定めている軸は次のとおりです。
教室にいる誰もが居場所を感じ、学校に来ることが楽しいと思える環境を作る
軸が決まれば、これがベースになり細かい目標やルールが決まっていきます。
この「教員としての軸」がなければ、学級崩壊を引き起こすこともあります。詳しく知りたい方は、コチラの記事を少し寄り道してください。3分程度で読めると思います。
質問:生徒たちがどれくらいの時間、教室で過ごすか考えたことがありますか?
ざっくり言って、7時間になります。
登校(8:30) --- 下校(15:30) = 約7時間
1日の約1/3は、教室の中で過ごすことになります。
「家庭」の次に、長い時間を教室で過ごすわけなので、彼らにとって「教室は第二の家」的存在である必要があります。
生徒が安心して過ごせるための環境づくり
下記の通りです。
- 全体の約束事を守らせる
- 個人を尊重してあげる
ルールを設定する
全員がハッピーに暮らすには、教室内の秩序をある程度守る必要があります。
ルールの設定は、学校状況・生徒状況を見て、自分なりに決めればOKです。
学級がスタートする頃から、「何がOK?」で「何がダメ?」なのかを教え、徹底的に守らせましょう。
ゴミの分別までルールを決めています
どこまでルールを決めるかは難しいですが、正当な理由があればいくらあったっていいと思います。
たとえば
- 環境に優しい
- ゴミ収集する人に迷惑がかかる
➡︎ ゴミの分別はするべき
みたいな感じです。
個人の意見も尊重する
厳しすぎてもダメ。
ルールを守れない ➡︎ 生徒に対して叱責する
いたって自然な流れのように思えますが、それぞれの生徒に言い分があるはず。
「なぜ守れなかったのか」➡︎「次はどうするべきか」というアプローチが大切
生徒は十人十色です。先生方も、生徒に歩み寄ろうとする姿勢が大切です。
ちなみに、これは信頼される教師になるためにも必要なスキルでして、詳細についてはコチラの記事でも紹介しています。
クラスをデザインする【方法&手順】
クラス運営で重要な項目は、次の3点です。
- 学級運営目標の設定(軸)
- クラス目標の設定
- クラスルールの設定
❶ 学級運営目標の設定
学級運営目標とは、先ほど述べた「1つの軸を決める」ことです。
「どんなクラスにしたいのか?」
「どんな人になってほしいのか?」
このような視点から、クラス運営の軸である「学級運営目標」を設定します。
担任として、1年間で生徒をどのように成長させたいか、というビジョンを持っていることが大切です。
❷ クラス目標の設定
生徒たちの将来像に近づけるために、クラス内での細かい目標を決めます。
私は自分自身でクラス目標を設定しましたが、生徒たち自身で決めさせてもいいかもしれません。
その場合、「自分はこうなってほしい」と担任の考えを共有することも大切です。
❸ クラスルールの設定
クラス目標まで決まれば、それを達成するために必要なクラスルールが決まってくるはずです。
最低限守らないと、みんながハッピーに過ごせないと思われるルールを考え、設定・共有します。
私の場合
このように設定しました。
誰もが安心して過ごせる教室を目指す
❷ クラス目標
- Active (積極的に)・・・自ら積極的に関わろうとする姿勢を持つ
- Positive (肯定的に)・・・物事を否定的にとらえず、肯定的に考える
-
Inclusive (包括的に)・・・1人より2人、2人より4人。排除を容認しない
❸ クラスルール - 時間厳守/提出物の徹底
- 整理整頓/掃除の徹底
- 違いを認め合い、相手を尊重する
- 全員が助け合うことを忘れない
教室内では、これをベースにして生徒を指導しています。
入学当初から、今の今までブレたことは一度もありません。
クラスをデザインする【実践編】
学級方針が決まったら、あとは実践あるのみ!
ここからは、「誰もが安心して過ごせる教室」を達成するために、私が一生懸命取り組んでいることを紹介します。
- 教室整備の徹底
- 掲示物の作成
ここからは、私の実践を踏まえて紹介します。
❶ 教室整備の徹底
床の清掃
毎朝、生徒が登校する前に教室の清掃をしています。
掃除用具入れの清掃
見ての通り、掃除用具入れの中も整理していまして、ここまでキレイにする担任ってほとんどいません。
生徒が開けた時に、用具内がキレイなら少しは清掃に前向きになってくれるかな…と思っています。
ちなみに、朝の清掃は、ホウキを使うと時間がかかってしまうので、モップがあると超便利です。
※写真に映っているモップは自前です。
机・イスの整頓
机の整頓も欠かしていません。縦・横をそろえ、間隔を整えています。
机の位置
木の床ではないので、木目にそろえて整頓することができません。
なので、メジャーで間隔を測り、床にマークをつけています。
机のガタつき補修
毎朝机を整頓していると、ガタガタしている机があることに気がつきます。
これをしっかり直すのは難しいので、私は100円ショップで購入できる「床キズ防止シール」を貼って処置します。
これで机のガタつきが直るので、結構便利なんです。
黒板の清掃
黒板もキレイにします。
チョークを置くスペースに、粉が溜まっていないかも確認します。
壁のペンキ塗り
今の学校ではまだですが、前の学校では壁の色が汚かったので、教室全体のペンキ塗りをしました。
1年間汚い教室で過ごすより、少しでもキレイな空間で過ごした方が絶対にいいですよね。
今の勤務校でも、実践したいと思っています。
床のワックスがけ
教室の床も、定期的にワックスがけをしています。
床や壁がキレイだと、教室の雰囲気がまるで違うんです!生徒も教員も、格段に気分良く教室内で過ごすことができます。
ワックスがけの様子は、コチラで紹介してます。
❷ 掲示物の作成
サンキューカード
私のクラスでは、毎週「サンキューカード」を生徒に書かせています。
- 毎週金曜日、帰りのSHRでカードを配布
- その週、友達からしてもらって嬉しかったことを書く
- ポケットに入れる ➡︎ 相手に渡す
「ありがとうの気持ち」を直接伝えさせたい、ということから始めました。
参考:スタバ日和
スターバックスで行っている「GABカード」のシステムをマネました。
私はスタバが大好きなので、これを教室でやってみたかったんです!
ちなみに、カードは月ごとに作り替えています。
このように、生徒それぞれのクリアポケットに入れて「感謝の気持ち」を全員に見てもらえるようにしています。
サンキューカードの作り方に関しては、コチラの記事で紹介しています。
学級通信の作成・配布
毎週、必ずカラーで生徒に配布しています。
その週に起きた出来事や、次週のスケジュールなどを確認できるようにし、右下のQRコードを使ってスマホでも閲覧可能にしました。
デザインですが、4月の頃に比べて結構改良されてきまして、最近になってようやく納得のいく形になったって感じです。
学級通信のデザイン方法については、コチラの記事を参考にしてください。
写真の掲示
学校行事などで撮った写真は、教室に掲示するようにしています。
今までは、「プリントアウト」➡︎「一枚ずつピンで止める」ようにしていましたが、壁が穴だらけになるのがどうしても嫌でした。
そこで、印刷したらすぐに入れられる、クリアポケット式で掲示しています。
こうすれば、取り外しもすんなりできちゃうので超ラクです。
「学級運営目標」が原動力になる
「教室整備を頑張ろう!」
「掲示物を魅力あるものに!」
こんな風に思って一生懸命頑張れるのも、「こんな風なクラスにしたい!」という目標があるからです。
「クラスデザインの方法・手順」でも解説しましたが、初めに運営目標を設定しましょう!
それが、間違いなく今後の原動力になっていきます。
さて、もっとこだわっている点・頑張っている点があるのですが、キリがないのでこの辺にしておきます (笑)
少しでも参考になってくれたら嬉しいです。
WRITTEN BY
りっすん@英語教師
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