【教師の仕事時短術】個人でできる学校の働き方改革
入学式から5月くらいまで激務が続き…ようやく一山を超えた、という感じです。
さて、今回の記事ですが、この1ヶ月間僕が激務を乗り切るために実践していた 「仕事の時短術」を紹介したいと思います。
どのようにすれば教員の仕事を効率よく、かつ時間を短縮することができるのかをまとめてみました。
- 仕事が終わらないくて困っている人
- なかなか早く帰れない人
このような悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
仕事時短の「心構え」
仕事の時間を短縮するには、次のような考え方が必要です。
- その日に全部を終わらせようとしない
- わからないことを恥ずかしがらずに聞く
- 他人の手法をパクる
① その日に全部を終わらせようとしない
どんな職業でも「仕事には終わりがない」です。
それは教員の仕事も同じです。担任業務、授業準備、校務分掌の仕事、部活動の準備など、数えればキリがありません。
ですので、自分の仕事に区切りをつけられるようになりましょう。
仕事に支障が出なければ、残った仕事を次の日に回しても問題ありません。仕事は6〜7割終わっていれば OK 程度に思っておきましょう。
② わからないことを恥ずかしがらずに聞く
わからないことはベテラン教員の方々に相談しましょう。わからないことを一生懸命考えても時間を浪費するだけです。
教員歴が浅いと、わからないことってどうしても出てきます。でもそれは経験値が少ないから仕方のないことです。
自分がわからなくても、ベテラン教員に聞けば一瞬で解決することがあります。
それだけで1つの仕事を10分〜20分は短縮してこなせると思います。
③ 他人の手法をパクる
他の先生方の手法をパクるのは「最強の時短術」です。
「パクるのは気が引ける…」
「なんだが恥ずかしい…」
このような気持ちは今すぐ捨てましょう。
他の先生が使っている授業プリントや学級運営のアイデアなどを、1から自分で作ろうとすると時間がかかります。
「それ、どうやってやるんですか?」
「自分もやってみていいですか?」
などと聞いてみてください。快くコツを教えてくれると思いますよ。
僕もいろんなアイデアをベテラン教員からパクりました。初担任として入学式を迎えた時、配布プリントの全てを先輩からいただきました。そのアイデアは今でも活用しています。
なお、入学式に関してはこちらの記事にもまとめているので、ぜひご覧ください。
パクることは全く悪いことではありません!良いアイデアはどんどんパクって仕事の効率を上げていきましょう!
仕事時短の「具体的な方法」
では、ここからは仕事の時間を短縮するための「具体的な方法」を紹介していきます。
① すべきことを紙にリストアップ → 優先順位をつける
付箋でもメモ紙でも構いません。しなければいけないことを全てリストアップしましょう。
たとえば…
- 集金袋の作成(部活)
- 目標申告の作成&提出
- 授業プリントの作成&印刷
- 定期テストの作成
- 宿題&提出物のチェック
- 生徒の保護者へ連絡
- 活動報告書作成(委員会)
順番は適当で構いません。とにかく思いつく限りの仕事を書いてください。
このあとは優先順位をつけていきます。僕は次の3つの基準で順位付けしています。
- 至急 :その日〜2日ですべきこと
- 早急 :3日〜1週間ですべきこと
- 余裕あり:1週間後でも OK なもの
上記の基準で、先ほどリストアップした内容に番号(優先順位)を振ります。
【4】集金袋の作成(部活)
【5】目標申告の作成&提出(2週間後締切)
【1】翌日の授業プリント作成&印刷
【7】定期テストの作成(3週間後実施)
【3】宿題&提出物のチェック
【2】生徒の保護者へ連絡
【6】委員会活動報告書提出(2週間後締切)
これを緊急レベルで分けると…
【1】翌日の授業プリント作成&印刷
【2】生徒の保護者へ連絡
【3】宿題&提出物のチェック
【4】集金袋の作成(部活)
【5】目標申告の作成&提出(2週間後締切)
【6】委員会活動報告書提出(2週間後締切)
【7】定期テストの作成(3週間後実施)
こんな風に仕事を分けることができます。
こうすれば、その日の内にしなければならないことが明確化されます。あとは番号順に仕事をこなしていくだけです。
仕事が終わらない人の特徴ですが…
- 後でやればいいものから先に手をつけてしまう
- その日に終わらせなければいけないものを後回しにする
- 締め切り日まで余裕があるのにその日の内に終わらせようとする
このような人はいつまでたっても帰るのが遅くなります。
後に回せる仕事は、後日空いた時間でやれば OK です!その日に終わらせる必要はありません。
仕事に優先順位をつけて、今やらなければならないことを優先的に処理していきましょう。
② 授業で共通プリントを使う
「授業準備」にはどうしても時間がかかってしまいます。
そのような時は、共通プリントを使うのも1つの手です。
共通プリントの使用には、次のような利点があります。
- プリント作成の時間を省ける
- 授業の足並みがそろう
仮に授業担当が3人いるとしましょう。
それぞれが1時間かけて各自のプリントを作れば計3時間かかりますが、プリント作成が1人で済めば所要時間は1時間で済みます。残った2時間を他の仕事に回すことができます。
また、各クラスでの授業格差もなくなります。同じプリントを使うわけなので「あのクラスとあのクラスでは教えている内容が違う」ということもなくなってくるわけです。
プリント以外に、パワーポイントやグループ活動の内容なども共有できれば効果的です!
授業の内容を教員同士でシェアすることは、まさに一石二鳥ですよ。
③ 教員デスクを常にキレイにする
何気ないことですが、身の回りの整理整頓は小まめに行ってください。
机の周りが物であふれかえっていると、探し物を探すのに時間がかかります。この時間ほど無駄なものはありません。
ほんの少しの気遣いで、自分のデスクをキレイにできます!
- 物を置く位置・しまう位置
➡ どこに置くか・しまうか決める
︎ - 配布された職員資料
➡︎ ファイルにまとめる or 不要なら捨てる
- ファイルを使う
➡︎ 背表紙にラベリング
- 退勤前のルーティーン
➡︎ 机の周りを2〜3分程度片付ける
これだけで相当キレイになります!
置く位置・しまう位置がわかっていれば、物を探す際にその場所を開くだけで一瞬で見つけられます。これで時間を浪費しなくても済みます。
仕事効率が下がる
教員デスクが散らかっていると、物探しに時間がかかり、仕事のリズムが途絶えます。
仕事はリズムでこなすもの。そのリズムにを邪魔するノイズは、できるだけ排除すべきなので、まずは机を常にキレイにすることを心がけましょう。
物が片付けられないという方
ぜひ、近藤麻理恵(コンマリ)さんの「人生がときめく片づけの魔法」を読んでみてください。
実際に僕もコンマリさんの考え方を仕事場で実践いるのですが、片づけても片づけても片づかなかったデスクの上が今ではいつもキレイになっています
僕のデスクレイアウトはこんな感じ。詳細はコチラから↓
👉【仕事効率化】デスクをおしゃれに整理する整頓術!【全部マネしてOKです】
④ ベテラン教員に聞きまくる
任された仕事がよくわかっていなければ、経験のある先生にたくさん質問しましょう。
「これってどういう仕事ですか?」
「何をすればいいですか?」
初めはこれでいいと思います。
とにかく、わからないことをウジウジと考えたって時間の無駄です!経験がなければ、良いアイデアだって出るはずもありません!初めのうちはベテラン教員にどんどん質問しましょう。
質問していくうちに、「じゃあこのデータあげるよ」と仕事に関する資料をもらえることがあります。それらを心置きなく活用してください。
⑤ 職員間で仕事の分担をする
1つの仕事を他の先生方にも割り振りましょう。
これって意外と難しいことでして、特に若手からベテランの先生に「この仕事をお願いします」と言うのはなかなか辛いですね。
だからと言って、全部自分で引き受けてしまうともっと辛くなります。
そういう場合は、言い方を少し工夫しましょう。
私の場合は…
「自分はこれを準備するので、先生はこっちを準備してもらってもいいですか?」
というような言い方でいつも仕事を振っています。
「全部を任せているわけではない」ということも同時に伝えられるので、お願いをする罪悪感も軽減されます。相手側も納得して仕事を引き受けてくれるはずです。
仕事が行き詰まったり、負担が大きくなったりしてきたら、必ず他の人にも振って1つの仕事を分担しましょう。
国の対応を待っていたらゲームオーバー
「誰かが教育現場のワークスタイルを変えてくれる」
なんて希望を抱いた時点で、ゲームオーバーです。
政府の考えている対応もイマイチで、施行までに時間もかかりそうです。
そんなのを待っているくらいなら、自分の手で労働環境を変えていった方がマシですよ。
WRITTEN BY
りっすん@英語教師
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