【学習指導案】なぜ書けない?【4つの理由と解決策】
- 指導案をどう書けばいいかわからない…
- どうして書けないんだろう…
こういった疑問にお答えします。
指導案を書く機会って、ほとんどありませんよね。しかも、誰かに教わるってこともないから厄介です。
今回は、「なぜ学習指導案が書けないのか」をまとめ、それに対する「解決策」も紹介します。
- 学習指導案をパパッと書きたい
- 書方のコツを知りたい
3分程度で読めると思うので、読んだ後はすぐに指導案の作成に取り組みましょう。
- 学習指導案が書けない理由
- 学習指導案を書くための解決策
- オススメ参考書はコチラ
❶ 学習指導案が書けない理由
書けない理由は次の4つです。
- テンプレートがない
- 自力でどうにかしようとする
- 授業の構成が定まっていない
- 授業に特別感を持たせようとする
書けない理由 ①:テンプレートがない
参考にできるテンプレートがなければ、書くのって厳しいです。
だからって、1から自己流で作るなんて絶対にやめましょう。時間をただただ浪費するだけです。
書けない理由 ②:自力でどうにかしようとする
こんな風に考えている人も、多いのではないでしょうか?
- 1から自分で作らないといけない
- 他教員からアドバイスをもらうのは申し訳ない
- 真似することは悪いこと
このような考え方は、今すぐ捨てましょう。
指導案を全部自分で作ろうとするのは、ぶっちゃけ大変です。また、指導案作成にばかり時間をかけることもできません。
「自分でどうにかする」 <「 周りに助けてもらう」ことが大切です。他人のものを真似することも嫌がってはダメです。
書けない理由 ③:授業の構成が定まっていない
「どのように授業を進めていくか」
これが頭の中にない段階では、書くことができません。授業の構成がしっかりと練られていない状態では、指導案を作成しようとしても失敗します。
手を動かす前に、まずどのように授業を展開するのかを頭の中で描く必要があります。
書けない理由 ④:授業に特別感をもたせようとする
これは、過去の自分に言いたいことです。
このような考え方はすぐに捨てましょう
- 特別感をもたせる必要がある
- 普段とは違う授業を展開する必要がある
このような考え方は全く必要ありません。上記の内容を意識してしまうと、指導案を書く手が止まります。
また、普段と違う授業をしようとすると、生徒が混乱するので良いことがありません。
❷ 学習指導案を書くための解決策
それぞれの解決策を紹介します。次の通りです。
テンプレートがない
→ ネットでダウンロード or 先輩教員からもらう
自力でどうにかしようとする
→ パクって OK
授業の構成が定まっていない
→ 授業構成をパターン化する
授業に特別感を持たせようとする
→ 普段の授業を見てもらうつもりで考える
解決策 ①:ネットでダウンロード or 先輩教員からもらう
指導案には、次のような情報を記載する必要があります。
- 日時
- 対象学級・場所
- 生徒の実態
- 使用教材名・単元名
- 単元(授業時間数)
- 本時の目標
- 評価規準
- 指導手順
しかし、指導案のフォーマットを自分で作るなんて面倒なことはしないでください。
テンプレートはインターネット上にいくらでも転がっています。 Google でいいので、「検索 」→「ダウンロード」をしましょう。
指導案を作る際は、それをベースにして作成すれば OK です。先輩教員から、過去の指導案をもらうのもいいでしょう。
具体的な指導案の書き方は、次の記事で紹介しています。実例だけでなく、テンプレートも載せてあるので、そのままダウンロードして使ってください。
解決策 ②:パクって OK
これで大幅な時間作戦です。ダウンロードしたもの、先輩教員からもらったものを活用しましょう。
しかし、全部をそのままパクってはいけません。あくまで、書き方を参考にするだけです。内容は、しっかりと自分の言葉にしてください。
さまざまな学習指導案を参考にすれば、作成にはさほど苦労をしないと思います。
データベース検索を使えば、これまでに作成された過去の指導案を見つけることが可能です。
解決策 ③:授業構成をパターン化する
自分の授業をパターン化してみましょう。
ここでは、そのパターンをいくつか紹介します。
- 起・承・結パターン
- 起・結・承パターン
- 起・承・承パターン
- 結・承・承パターン
※ ここでは、「起=導入」「承=本論」「結=まとめ」のことを指します。
※ 授業の展開パターン例は、英語の授業で考えています。
「単元の導入 → 読解・音読練習 → まとめ(答えを提示)」のように展開します。 導入時に質問を投げかけ、その答えを見つけるために読解練習をするイメージです。
具体的に言うと...
起:Q. なぜゴリラは絶滅の危機に瀕しているのか?
こんな感じです。
結論を最後にもっていくのは、比較的によくあるパターンだと思います。
「単元の導入 → 答えを提示 → 読解・音読練習」のような展開です。
少し順番が変わり、導入時で質問を投げかけた後、答えを提示し、なぜその答えになったのかを読み解いていきます。
起:Q. なぜゴリラは絶滅の危機に瀕しているのか?
こんな感じです。
いつもとは違う授業の流れにしたいときに、答えを先に提示して、生徒に興味をもたせる方法もありますね。
「単元の導入 → 読解・音読練習 → 討論・議論」のような展開です。
ディスカッション/ディベートに近い方式です。答えのない問題に対して、生徒たちの意見・考えを引き出すような質問を投げかけ、議論するパターンです
起:Q. なぜゴリラは絶滅の危機に瀕しているのか?
生徒の意見を引き出したり、授業の終わり方を考えたりするのが難しいです。
「答えを提示 → 読解・音読練習 → 討論・議論」のような展開です。
先ほどのパターンと入り方が違うだけで、あとはほとんど一緒です。
結:A. 人間の森林破壊によって、ゴリラは絶滅の危機に瀕している
授業の展開スタイルはさまざまです。もっと具体的に知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
解決策 ④:普段の授業を見てもらうつもりで
公開授業のために、普段の授業とは違うことを盛り込む必要は全くありません。
普段通りでOKなんです。
「指導案を書く=誰かに授業を見てもらう」ことになりますが、そういうときだからこそ、いつも通りの授業をしましょう。
他の先生方から『その授業の感想・評価』をもらったほうが、よっぽど自分のためになります。
普段とは違うような授業を、その1時間のために展開してしまっては、今まで自分がしてきた授業の評価を正しくしてもらうことができません。自分の本当の成長にはつながりにくいです。
まとめ
指導案を書くときには、そんなに構えず、肩の力を抜いてリラックスして OK です。
既存のものを真似て指導案を作成するのは、よくないと思っているかもしれません。
しかし、書き慣れていないものだからこそ、歴代の先輩教員が作成した指導案を参考にしましょう。
❸ オススメ参考書はコチラ
学習指導案を作成するため必読な参考書は次の2冊です。
- 学習指導案と分かる授業のつくり方:プロ教師になる!
- アクティブラーニング対応 授業改善のための学習指導案
① 学習指導案と分かる授業のつくり方:プロ教師になる!
小学校1年生から中学校3年生までの各単元ごとに学習指導案の実例が記載されています。
学習指導案がスムーズに書けない方は必読ですね。机の上に置いておくだけで安心しますよ(一生使えます)。
② アクティブラーニング対応 授業改善のための学習指導案
今流行りのアクティブラーニングを学びながら、自分の授業を見つめ直す(改善する)本です。自分の授業に行き詰まりを感じている方は必読です。
WRITTEN BY
りっすん@英語教師
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