現役教師が教える学習指導案の書き方【例・テンプレート付き】


「学習指導案って何?それって必要?」
「指導案つくるの面倒だし、どう書けばいいんだろう……。」
「書くためのいい見本はないかなぁ……。」

このような悩みを抱えていませんか?

教育実習、初任者研修、5年目研修や授業公開など、さまざまな場面で授業の学習指導案を作成する機会があると思います。

そんな時、指導案の具体例があると参考になりますよね。

私が実際に過去の研究授業で実際に作成した学習指導案をお見せします。私は現在、英語教師として働いていますので、少しは参考になるかと思います。

この記事では学習指導案に最低限必要な項目と、書く上でのポイントについてご紹介します。

なお、「指導案の書きかたは分かってるはずなんだけど、なぜか指導案がうまく書けない!」という方は、指導案の書き方どうこうではなく、あなた自身に問題がある可能性大です。そのような方は、下の記事が役に立つと思います。

本記事の内容
  1. 学習指導案の作成例と書き方のポイント!
  2. 参考:文部科学省掲載の学習指導案
  3. 現場で愛用されている学習指導案のオススメ参考書2選
  4. そもそも学習指導案とは
  5. 学習指導案が重要な4つの理由
  6. 学習指導案の作り込みの重要さを見てみよう

学習指導案の作成例と書き方のポイント!

日本語指導案の作成例

私が実際に研究授業で作成した日本語の指導案を参考までに掲載します。

指導案1 指導案2 指導案3

それぞれの項目の書き方のポイント

それでは、実際に学習指導案を書く際に必要な8つの項目をまとめます。

指導案 8つの項目チェック
  1. 日時
  2. 対象学級・場所
  3. 生徒の実態
  4. 使用教材名・単元名
  5. 単元(授業時間数)
  6. 本時の目標
  7. 評価規準
  8. 指導手順

① 日時

学習指導案通りに行う授業の日時を書きましょう。

何時間目に実施するのかも書くといいでしょう。

② 対象学級・場所

授業の対象学級を書きます。

男女の比率、合計生徒数も書くのが一般的です。また、移動教室でその対象学級のホームルームで授業をしない場合は、必ずどこで授業を実施するのかを明記しましょう。

③ 生徒の実態<生徒観>

対象学級に、どのような生徒がいるのかを書きます。

また、授業中の雰囲気や、授業に取り組む姿勢・様子などを客観的に書きます。

④ 使用教材名・単元名<教材観>

授業に使用する教材名を書きます。

その教材の中で、どの単元を指導するのか、単元名を明記することも大切です。ただし、教科によって教材名を示す必要がない場合があります。

また、生徒の実態を踏まえた上で、この教材を選びましたという教材の選定理由(教材観)を記載すると、なお良いでしょう。

⑤ 単元(授業時間数)

1つの単元の指導計画を立て、記載します。

英語で言えば、4つのパートで構成されているレッスン1つ分をどのように指導するかを明記します。また、その授業を展開する際には、その単元に隣に「(本時)」と記載します。

⑥ 本時の目標<指導観>

その授業で、何をゴールとするのかを考え、指導目標を設定します。

授業の手順を作成するにあたって、この目標設定が一番大切です。何を生徒に定着させるのかが明確にわかっていなければ、授業を組み立てることができませんからね。

時間をかけていいので、じっくりと考えて目標設定をしましょう。

⑦ 評価規準

生徒が授業に対してどのような態度で臨んでいれば、目標が達成できたと判断をするのか、その規準を簡潔に記述します。評価規準は、どの科目でもだいたい4つの観点があります。文部科学省のホームページに掲載されている学習指導要領や年間指導計画表を参考にして、評価規準を作成しましょう。

⑧ 指導手順

単元の目標を達成するために、授業をどのような手順で展開するのか、どのようなアプローチ・活動を何のためにするかを具体的に書きます。授業展開を3部構成で考えると良いでしょう。イメージはこんな感じです。

  • 第1部 (導入):ウォームアップ・前回の復習・発問(前菜)
  • 第2部 (本論):内容理解・定着活動(メインディッシュ)
  • 第3部 (結論):まとめ・復習(デザート)

私は「授業はフルコース」だと思っています。どのように楽しませるか。消化不良を起こさせないために、どこでどのようなアプローチをするのかを細かく考えて指導手順に載せることを常に意識しています。

指導案(日本語・英語)のテンプレート(フォーマットは自由です)

日本語の指導案に加えて、英語の指導案のテンプレートもありますので、是非活用してください。

イングリッス.com のメールマガジンにご登録いただくことで、指導案のテンプレートをダウンロード可能です。

学習計画表の他にも役立つツールをどんどん更新してきますので、もしよろしければ登録お願いします。

今回紹介した8つの項目以外にも、書くべき項目はあると思います。しかし、今回のテンプレート通りに作成すれば、必要最低限のことはおさえることができますので、新任の先生や教育実習生には特に参考になるかと思います。

なお、テンプレートといっても、指導案の形式は自由ですので、各自で書きやすいものに作り込んでいってくださいね😄

参考:文部科学省掲載の学習指導案

文部科学省のホームページに、学習指導案が一部掲載されています。とても参考になりますので、目を通すと良いと思います。

もっとたくさんの指導案を見たいという方も多いはず。そのような方には、[【学習指導案が見つかる】おすすめのデータベース5選][8]が役に立つと思います。

現場で愛用されている学習指導案のオススメ参考書2選

学習指導案と分かる授業のつくり方:プロ教師になる!

小学校1年生から中学校3年生までの各単元ごとに学習指導案の実例が記載されており、情報量てんこ盛りです。もちろん、高校生を相手にする方でも参考になると思います。学習指導案の書き方について丁寧に解説しているだけでなく、どうやったら分かりやすい授業になるかについても併せて解説しているため、特に教育実習生は買うべき1冊です!

アクティブラーニング対応 授業改善のための学習指導案

今流行りのアクティブラーニングについて触れながら、学習指導案について解説しています。タイトル通り、自分の授業を見つめ直す(改善する)ことができる内容になっており、こちらも買っておいて損はない1冊です。

そもそも学習指導案とは

今更ですが、学習指導案の役割ってなんだと思いますか?

学習指導案は① 授業を進めるための設計図であり、② ビギナー教師にとっての羅針盤のような存在で、③ 授業力アップのための必需品です。

授業の展開を細かく記載・・・それが学習指導案!

学習指導案とは、授業を構想する際の設計図です。50分の授業で、何をするのか、どの手順で実施するのか、活動にどれくらいの時間をかけるのか、何のためにするのか、などを具体的に考えて作成します。

完成された学習指導案には、事細かに授業計画が記されるので、授業を行う際には進行表となるというわけです。

学習指導案が重要な4つの理由

指導案を書くのに、良いことなんてあるのでしょうか?答えはズバリ、4つあります!

指導案が重要な4つの理由
  1. 頭の中を綺麗に整理できる → 授業進行がスムーズ!
  2. 教材内容を深く理解できる → 授業の質が向上!
  3. 一貫した授業展開ができる → 脱・行き当たりばったり授業!
  4. 生徒について考えることができる → 信頼関係の構築!

① 頭の中を整理できる → 授業進行がスムーズ!

指導案を書くということは、つまり頭の中で思い描いている抽象的な授業プランを、具体化するということです。授業の細部まで頭の中でシミュレーションをし、時には生徒がしてくるであろう質問・発言までをも予想をします。

指導案を作成すれば、ある程度自分が思い描いている授業展開ができます。その結果、授業が格段とスムーズになるというわけです。

また、授業内容が逸れてしまった後も、指導案があればすぐに軌道修正することが可能です。それゆえに、ビギナー教員にとっては「羅針盤」的存在だと言えます。

② 教材内容を深く理解できる → 授業の質が向上!

その単元で、生徒側に何を重点的に身につけさせたいか、を考えるのが指導案のポイントです。授業で知識を身につけさせるために、こちらも様々な角度から一生懸命教材研究をします。教材研究が終わる頃には、その単元に関する豆知識で頭の中がいっぱいになります。

また、生徒のあらゆる質問にも対応できるよう、様々な知識まで調べることは欠かせません。そこまで準備をすれば、自ずと授業がより濃いものになるでしょう。

③ 一貫した授業展開ができる → 脱・行き当たりばったり授業!

指導案を作成するためには、「どの時間で何を教えるのか」といった、先を見通した計画を立てる必要があります。

なので指導案を作成すれば、「今日は何を教えようかな?」という迷いがなくなります。これが一貫した授業展開をもたらすことになるのです。

授業の一貫性は超重要です。授業をただこなすだけでは「点」が「点」で終わってします。授業を通して「点」と「点」を結んで「線」にしてあげなければいけません。生徒の頭の中に入っているバラバラな知識を、ぎゅっとまとめてあげることが大切なのです。

前回の授業と関係のない話を教えても、生徒の頭の中には残りづらいですよね。指導案作成は、授業に一貫性を持たせるための重要な役割を果たしてくれます。

④ 生徒について考えることができる → 信頼関係の構築!

授業進行を作成する際に、生徒の個々の能力を考えることは必要不可欠です。授業についていけない生徒がいるのに、その子を無視して高レベルな授業を展開しようとすれば、生徒の心は離れていきますよ。

授業を通して「私はあなたのこともちゃんと見てますよ」という安心感をあげられると、生徒の心をグッと掴むことができます。

また、「この質問はあの子に答えてもらおう」「あいつなら答えられそうだな」と、勝手に頭で考えたりしますよね。それだけで、もう「生徒理解」なのです。

指導案の作成はいいことだらけです!

時間が多く取られてしまい、面倒だと感じるかもしれませんが、私の経験からすると、指導案の作成は「最高の授業」を展開するために必要不可欠な作業です。

研究授業や公開授業以外でも、是非作成していきましょう!

学習指導案の作り込みの重要さを見てみよう

学習指導案が作り込まれている場合、その授業でどうしたいか(授業の目的)がしっかりしているため、授業進行がとてもスムーズです。実際の授業見てみましょう。

藤塚先生の授業の指導案はこちらから見ることができます。ぜひ、指導案を読んだ後に授業をチェックしてみてください。


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