【定期テストに向けて】学習計画表の使い方を解説【ダウンロード可】
「定期テストに向けて、生徒には自主的に勉強してもらいないなぁ」
「生徒に勉強計画を立てさせたいなぁ」
「生徒に勉強の記録をつけさせたいなぁ」
このような悩みにお答えします。
今回は、生徒に自主的に勉強してもらうための取り組みとして、私が使っている 「学習計画表」を紹介します。
ぜひ参考にしてください。
- PDCA サイクル勉強法
- 学習計画表の使い方
- ダウンロードはこちらから
- 面談で活用しよう
- まとめ/注意事項
PDCA サイクル勉強法
まず「PDCA サイクル勉強法」について説明します。
最近ではいろんな所で「PDCA」という言葉を耳にしますよね。
これは 「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Act(改善)」 の省略でして、それぞれの詳細は以下の通りです。
勉強を始める前に、今日は何をどれくらい勉強するのかを計画します。
自分が立てた計画に沿って勉強を始めます。
計画通りに勉強ができたか・集中して勉強できたか、などを反省し評価します。
学習に対する問題点を見つけ出し改善していきます。
流れとしては…
「① 勉強前に学習計画を立てる」→「② それに沿って勉強する」→「③ 終わったら自分の学習状況を評価する・反省する」→「④ 改善し次に生かす」→「①」→「②」→「③」→「④」→…
これを繰り返していくわけです。
すると、自分なりの学習方法が確立してくるはずです。
「なかなか勉強を始められない…」
「自主的に勉強できない…」
「机に向かって勉強できない…」
そのような生徒に対して、「PDCA サイクル勉強法」をすすめてみてください。
学習計画表の使い方
私が使っている学習計画表はこちらになります。
先ほど解説した「PDCA サイクル勉強法」に沿って作成しました。
少し細かいので、順を追って説明します。
① 目標の設定
「今回の目標」を設定させましょう。
「目標」は生徒が好きに決めていいと思います。
たとえば「平均点以上をとる!」「毎日2時間は勉強する!」「目指せ!平均 80 点以上!」など、自分のヤル気につながるような目標を設定するのがいいと思います。
② 目標の点数設定
次は、各教科の「目標点数」を記入させましょう。
教科ごとに得意不得意があると思うので、無理のない点数設定が大切です。
「実際の点数」には、テスト後に自身の結果(点数)を書いておけば、目標と実際の「差」が一目でわかるようになります。
反省材料の1つになるので効果的です。
③ 1日の予定
ざっくりでいいので、「1日の予定」を書かせましょう。
勉強で大切なのは「ルーティーン」です。
学習をルーティーン化させるために、どの時間帯で勉強できるのかを生徒に再確認させましょう。
私の場合、生徒には「① 学校がある日(平日)」と「② 学校がない日(休日)」の2パターンを書かせています。
④ 学習の管理
次は、具体的に勉強プランを立てさせます。
勉強を始める前に、「学習計画」の欄にその日勉強したい科目・範囲を書かせます。
範囲が長過ぎたり、科目数が多過ぎたりすると消化不良を起こしてしまうので、 1日に勉強する科目は多くても3教科程度でいいと思っています。
何を勉強するかをある程度決めたら、「1日の計画」→「予定」の欄で勉強する時間帯を塗りつぶしましょう。
そうしたら勉強開始です!
勉強が終わったら、「実際」の欄に勉強した時間帯を塗りつぶしましょう。
「予定」「実際」の時間を計算し、右の空欄に記録として書いておくと振り返るときに便利です。
最後は、自分が計画した通り勉強できたかを反省し、5段階で自己評価を書かせましょう。
「1日の計画」の最下部に「部活」の欄を設けていますが、生徒の中には部活動で時間を取られてしまう者もいます。そういう生徒が部活の時間を記録できるように設けているだけですので、必要がなければ削除してください。なお、「部活」を「その他」に変えて「個人の予定」を記録できるスペースにしても思います。
⑤ 学習時間・評価の集計
テストが全て終わったら、「勉強の時間(予定と実際)」「自己評価」を集計しましょう。
実際にどれくらい勉強できたのかを数字で確認させてください。
⑥ 各教科の勉強時間
1日の勉強が終わったら、どの教科をどれくらい勉強したのかの記録も取りましょう。
勉強した時間を塗りつぶしていけば、各教科にどれくらい時間をかけられたかがわかるようになります。
⑦ 学習の振り返り
生徒に自分の学習を振り返らせましょう。
私の場合、生徒に1週間の学習を振り返って反省を書くように指導しています。
また、家庭での学習状況を知るために、保護者にも協力していただきコメントをもらうようにしています。
書いた「振り返り・コメント」は週初めに回収し、担任からコメントをして返却します。
テスト週間中に提出させるのは、だいたい2〜3回程度でいいと思います。生徒の学習状況をチェックしたいとは言え、毎日提出させてチェックするのは相当な負担になります。
ダウンロードはこちらから
学数計画表のテンプレートはご自由に活用してください。
若干のアレンジを加えて、独自の学習計画表を作成しても面白いと思います。
しかし、変更を加えすぎるとマス目が消えたり、印刷範囲が収まらなくなることもありますので注意してください。
面談で活用しよう
学習計画表は、生徒や保護者との面談・進路指導で役立てることができます。
生徒との面談では、生徒の学習記録をもとに、日頃の勉強に対する姿勢について指導することもできますね。
また、保護者面談時に話題に困ったら、生徒の学習計画表を使って学習について触れてもいいかもしれません。
学習計画表を「手みやげ」として保護者に渡すのも、面白いかもしれませんね ♪
まとめ/注意事項
生徒に自主的に勉強してもらうよう、ぜひ学習計画表を取り組ませてみてください。
ですが学習計画表の使用にあたって、1つだけ注意事項があります。
それは、生徒に取り組ませる以上、担任はしつこくチェックする姿勢を貫き通さなくてはいけないということです。
生徒に配布だけして、あとは知らんぷりにしてしまうと、ほとんどの生徒は取り組みません。
こういうのは癖になるので、「こういったものは取り組まなくても、何にも注意されないから別にオッケー」と生徒は思い始めます。
すると、提出物がルーズになってきたり、宿題をしなくなったりと、他のとろこに影響をおよぼすので逆効果です。
学習計画表を始めるならば、手間がかかることを覚悟の上で使ってください。中途半端な行動・言動は、「生徒との信頼崩壊」や「学級崩壊」につながることがあります。
詳しくはコチラで解説しているので、参考にしてください。
WRITTEN BY
りっすん@英語教師
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