前置詞 toのイメージと使い方【例文あり】
今回は、前置詞の「to」について勉強していきましょう!
- 前置詞 toのイメージ
- toを使った例文
- toward(s)とtoの違い
- toを使った熟語・表現
- 前置詞の理解を深めたい方へ
前置詞 toのイメージ
to の基本イメージは 「到達」です。
ある行為が最終的にどの地点へ到達するのかを表します。記号で表すと右矢印(➡︎)ですね。
意味は 「〜へ」「〜に」となります。
イメージ:「到達」
意 味:「〜へ」「〜に」
では、ここから例文を交えてそれぞれの意味を確認していきましょう。
toを使った例文
方向
これが to の基本形です。to は運動の方向がどこに向かうのかを表します。
I walked to school.
私は学校へ歩いていきました
Could you go to Tokyo station?
東京駅に向かってもらってもいいですか?
このイメージさへしっかりと押さえていれば、「〜まで届く」という「到達点」の意味になるのも理解できますね。
This street continues to the next city.
この道は次の街まで続いています
状態の変化・結果
ある状態が変化し、その結果どうなるのかを表すことができます。
The baby is close to tears.
赤ちゃんは今にも泣きそうです
The window was broken to pieces.
その窓は砕けて粉々になりました
上の例文は「行為が起きる → 結果 → 粉々になる」でした。
次の例文は「目的がある → 結果 → 行為が起きる」となります。
to には「目的」を表すこと用法もあるのです。
We came to the rescue.
私たちは救助 (のため) に駆けつけました
限界・範囲
「到達」のイメージから「限界」や「範囲」にイメージが広がります。意味は「〜まで」「〜の限り」という感じです。
The bugdet hit to the limit.
予算が底をつきました
To my knowledge, he is still alive.
私の知る限りでは、彼はまだ生きています
なお、「起点」のイメージを持つ from と相性がよく、from ~ to …(〜から…まで)という形で使われることもあります。
He works from 9 to 5 every day.
彼は毎日9時から5時まで働いています
付加・付着
ある物をある物に「到達(➡︎)」させるわけなので、加えたり(付加)くっつけたり(付着)することにもなりますね。
Add some sugar to the coffee.
コーヒーに砂糖を加えます
Please attach a document to a message.
メッセージに書類を添付してください
この意味から、「一致」「適合」という意味にも広がります。
Let’s dance to the music.
音楽に合わせて踊りましょう
比較・比例
物と物をくっつけることができるので、両者を突き合わせて「比較」することもできそうですね。
I prefer tea to coffee.
私はコーヒーよりも紅茶が好きです
We lost the game by 2 points to 3.
私たちは2点対 3点で負けました
また、ここから「対立」のイメージにも広がります。
The couple stands face to face.
そのカップルは向かい合わせに立っています
さて、「到達」という基本イメージからたくさんの意味に派生しましたが、どれも基本は右矢印(➡︎)で説明がつきます。
全部を暗記しようとすると大変なので、核となるイメージをしっかりと覚えてください。
to を使った熟語・表現
方向・到達点
- announce A to B 「A を B に知らせる」
- answer to A 「A に釈明する、弁明する」
- appeal to A 「A に訴える」
- get to A 「A に到着する」
- go to A 「A に行く」
- listen to A 「A に意識を向けて聴く」
- resort to A 「A に訴える、頼る」
- speak to A 「A に話しかける」
- see A to B 「A を B まで見送る」
状態の変化・結果
- attribute A to B 「A を B のせいにする」
- be shot to death 「打たれて死ぬ」
- close to A 「A(の状態)に近い」
- come to A 「A の状態になる」
- contribute to A 「A の一因となる」
- drop to A 「A まで下がる」
- due to A 「A が原因で」
- get back to A 「A の状態に戻る」
- go to A’s head 「A をうぬぼれさせる」
- go to sea 「船乗りになる、出帆する」
- set to A 「A を始める」
- sink to A 「A まで落ちぶれる」
- take to A 「A が好きになる」
限界・範囲
- A to Z 「~のすべて」
- from A to B 「A から B へ」
- from A to Z 「初めから終わりまで」
- from stem to stern「船首から船尾まで、端から端まで」
- amount to A 「A に達する」
- come up to A 「A のところまで達する」
- to (the) death 「死に至るまで」
- to my knowledge 「私の知る限り」
- to the ears 「ぎりぎりまで」
- to the last 「最後まで、死ぬまで」
- to some extent 「ある程度まで」
- up to A 「A に至る」
- up to grade 「基準に合格して」
付加・付着
- add A to B 「A を B に加える」
- attach A to B 「A を B に貼り付ける」
- belong to A 「A に属している、所有物である」
- connect A to B 「A を B につなげる」
- hang to A 「A にしっかりとくっつく」
- keep to A 「A に沿って進む」
- leave A to it 「A にそれを任せる」
- stand to A 「A を待機させる」
一致・適合
- according to A 「A によると」
- adapt to A 「A になじむ、順応する」
- adjust to A 「A に慣れる、適応する」
- admit to A 「A を認める」
- agree to A 「A に同意する」
- be similar to A 「A に似ている」
- correspond to A 「A に相当する」
- dance to the music「音楽に合わせて踊る」
比較・比例
- compare A to B 「A と B を比べる」
- prefer A to B 「A を B より好む」
対立
- contrary to A 「A に反して」
- object to A 「A に反対する」
〇〇 to 〇〇
- back to back 「背中を合わせて」
- cheek to cheek 「頬を寄せて」
- face to face 「顔を合わせて、直接」
- hand to hand 「(敵同士が)接近して」
- heart to heart 「腹を割って、率直に」
- see eye to eye 「意見が一致する」
- toe to toe 「互いに向き合って」
前置詞の理解を深めたい方へ
英語学習者にとって、前置詞って結構厄介モノですよね。
意味は文によって変わりますし、前置詞が絡む熟語って無数もあります。
前置詞をマスターする上で大切なのは、意味を覚えることではなく「イメージ」を理解することです。
前置詞をイメージで覚えられる参考書がありますので、ぜひこれらを手にとってみてください。間違いなく英語学習の助けになります。
WRITTEN BY
りっすん@英語教師
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