前置詞 byのイメージと使い方【例文あり】
今回は、前置詞の「by」について勉強していきましょう!
- 前置詞 byのイメージ
- byを使った例文
- byとuntilの違い
- byを使った熟語・表現
- 前置詞の理解を深めたい方へ
前置詞 byのイメージ
by の基本イメージは 「そば」です。
意味は 「〜で」「〜に」となりますが、さまざまな場面で使われます。意味にこだわらず、ぜひイメージを抑えていきましょう!
イメージ:「そば」
意 味:「〜で」「〜に」
では、ここから例文を交えて、それぞれの意味を確認していきましょう。
by を使った例文
①「位置」
ある「人・物」が「場所」のすぐそばにいることを表します。
She stood by the door.
彼女はドアのそばに立っていました
The cat is by the window.
猫が窓のそばにいます
He sat by his wife.
彼は妻のそばに座りました
②「手段・方法」
「身近にある物」だからこそ、それを「手段・方法」として使えます。
I go to school by bicycle every day.
ぼくは毎日、自電車で学校へ行っています
She talked to her boyfriend by cellphone.
彼女は彼氏と携帯電話で話しました
The man paid by credit card.
その男性はクレジットカードで支払いをしました
※「自転車」「携帯電話」「クレジットカード」など、自分のそばにあるからこそ使えますよね。
【参考】by +交通・通信手段のまとめ
by car「自動車で」 | by train「電車で」 |
by subway「地下鉄で」 | by bus「バスで」 |
by air「飛行機で」 | by bicycle「自転車で」 |
by sea「海路で」 | by ship「船で」 |
by mail「郵便で」 | by e-mail「メールで」 |
by letter「手紙で」 | by phone「電話で」 |
by wire「電報で」 |
③「単位」
身近にある道具を使って計量するイメージ、単位に by が使われています。by the 〜 という形で使われます
The grocery sells apples by the basket.
その八百屋ではカゴでリンゴを売ります
Meat is sold by the pound.
肉はポンド単位で売られています
You can rent a bicycle by the hour.
自転車を時間単位で借りられます
※最初の例文では、八百屋さんが身近にあるカゴを使ってリンゴを売っている光景が浮かんできますよね。
④「程度・尺度」
距離感に意識が向けられ、その距離感の「差・隔たり」に焦点を当てているイメージです。
I missed the train by seconds.
数秒の差で電車に乗り損ねました
Sales are up by 5%.
売り上げは5%上昇しています
My sister is younger than me by 2 years.
妹は私より2つだけ年下です
⑤「経由」
「そば」というイメージから、「ある場所の近くを寄っていく」イメージになります。
We arrived in London by way of Germany.
私たちはドイツを経由してロンドンへ到着しました
I will go to Australia by Singapore.
私はシンガポール経由でオーストラリアへ行きます
⑥「受動態」
受動態の文における「動作主」や「原因・理由」にも用いられます。
I was stopped by the police.
警察官に止められました
We were all shocked by the news.
その知らせにみんなショックを受けました
※「警察によって」ということは「警察がそばにいた」ということですよね。受動態で用いられる by は 「〜によって」と訳すことができますが、これも基本イメージの「そば」で解決します。
⑦「期限・時間の限界」
by には「〜までに」という意味で、「期限・時間の限界」を表す用法があります。
I’ll be there by 9:00.
9時までにそこへ行きます
I have to finish the essay by Monday.
月曜までに論文を書き上げないといけません
※by 7:00 なら7時の「そば」の時間です。なので、6時 50 分でも6時 55 分でもいいわけです。
byとuntilの違い
紛らわしい2文を紹介します。
- I will be here by 5:00.
- I will be here until 5:00.
どちらも「〜まで」という意味になりますが、イメージは全くことなります。両者の区別は入試でも頻出です。
by … 「期限」〜までには
until … 「継続」〜までずっと
by は「〜までには」という 「期限」の意味です。よって、by を用いた文は「5時までにはここにいます」という意味になります。
until は「〜までずっと」という 「継続」の意味です。よって、until を用いた文は「5時までずっとここにいます」という意味になります。
byを使った熟語・表現
「そば」のイメージから
- by accident「偶然に」
- by appointment「予約して、約束して」
- by choice「好んで、選ぶとすれば」
- by the book「規則通りに」
- by water「船で、海路で」
- by weight「重さで、量り売りで」
- call by「ちょっと立ち寄る」
- get by「なんとか生きていく」
- go by「時間が過ぎる、通り過ぎる」
- pass by ~「~のそばを通る」
- put by ~「~を貯める、無視する」
- set by「取っておく」
- stand by「傍観する、待機する」
- stand by ~「~を支持する、助ける」
- stop by「立ち寄る」
〇〇 by 〇〇パターン
- bid by bid「少しずつ、徐々に」
- brick by brick「少しずつ、一歩一歩」
- inch by inch「じりじりと、入念に」
- little by little「少しずつ」
- stage by stage「徐々に、段階的に」
- step by step「一歩ずつ、着実に」
- case by case「1件1件、その場その場で」
- one by one「1人ずつ、1つずつ」
- piece by piece「1つ1つ」
- point by point「1つ1つ、逐一」
- row by row「列ごとに」
- side by side「横に並んで、一緒に」
- word by word「1語1語そのままに、間違えず」
- day by day「日ごとに」
- night by night「一晩ごとに」
- week by week「週を追うごとに」
- month by month「月を追うごとに」
- year by year「年を経るごとに」
前置詞の理解を深めたい方へ
英語学習者にとって、前置詞って結構厄介モノですよね。
意味は文によって変わりますし、前置詞が絡む熟語って無数もあります。
前置詞をマスターする上で大切なのは、意味を覚えることではなく「イメージ」を理解することです。
前置詞をイメージで覚えられる参考書がありますので、ぜひこれらを手にとってみてください。間違いなく英語学習の助けになります。
WRITTEN BY
りっすん@英語教師
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