【現役の英語教師が解説】英文法の勉強法・参考書の選び方

「英文法ってどう勉強すればいいのかなぁ…」
「どんな文法書を買えばいいんだろう…」
「英文法を一から鍛えなおしたいなぁ…」
「どんなに勉強しても伸びないのはなんでだろう…」
「英語を話せるようになりたいのに、英文法なんてやる意味あるの?…」

このような悩み・質問に全てお答えします。

今回は「英文法の勉強方法」を中心に解説していきます。

なお、この記事は 「英文法の勉強方法がわからない人」向けです。自分なりの勉強方法がすでに確立している方は、参考にならないかもしれませんのでお気をつけください。

※なお、この記事では「英文法ビギナー」という言葉を使いますが、私は次のように定義しています。

  • 英語を1から勉強し直したい人
  • 特に文法が苦手な人
  • 英語偏差値が 50 以下の人
  • 英語検定2級の取得が苦しい人
  • TOEIC500 点未満の人

【文法書の選び方】英文法書の違いを知る

では、さっそく英文法の勉強方法を紹介します。

高校でも「本気で英語をしたい!」という生徒に向けて、次のようなことを伝えています。

まずは文法書の違いを知ろう!

文法書の違い

書店にはたくさん文法書が並んでいますが、大まかに分類すると次の4つに分けられます。

  1. 解説型
  2. 演習型
  3. 解説+演習型
  4. 理解を深める型

① 解説型

「解説型文法書」は英文法の辞書です。

各文法の用例・用法の詳細が記載されています。その文法の正しい使い方やニュアンスの違いなどを教えてくれる1冊です。

該当する参考書は次のようなものです。

参考書例
  • エイブル(able)
  • アトラス (ATLAS)
  • ビー (be)
  • デュアルスコープ (DUAL SCOPE)
  • エバーグリーン (Evergreen)
  • ラーナーズ (LEARNERS’)
  • ビジョンクエスト (Vision Quest)
  • ゼスター (ZESTER)
  • 一億人のための英文法
  • 英文法解説
  • ロイヤル英文法 など

② 演習型

「演習型問題集」は一問一答式が基本です。

特徴としては、左ページに問題、右ページに解説となっていて、問題の解説は2〜3文と少なめです。大学入試でよく出題されるような問題をピックアップすることがあります。

該当する参考書は次のようなものです。

参考書例
  • フォーカスファインダー 英文法・語法 (FOCUS FINDER)
  • ネクストステージ 英文法・語法 (NEXT STAGE)
  • アップグレード 英文法・語法 (UP GRADE)
  • スクランブル 英文法・語法 (Scramble)
  • ヴィンテージ 英文法・語法 (Vintage)
  • 英語頻出問題総演習
  • 頻出英文法・語法 問題 1000 など

③ 解説+演習型

英文法を丁寧に解説してから問題を解いていくタイプです。

名前のとおり、「解説型」と「演習型」の2つが混ざった複合型になっています。解説が少し多めですが、予備校の有名講師によって説明されているのでわかりやすくまとまっています。

該当する参考書は次のようなものです。

参考書例
  • 今井の英文法教室
  • 大岩のいちばんはじめの英文法
  • 安河内の英語をはじめからていねいに
  • 渡辺の基礎から受験までとことんわかる英文法 など

④ 理解を深める型

英文法の「なぜ?」に答える文法書です。

何となく暗記していた文法を頭に定着させてくれます。「なるほど!そうだったのか!」という発見があります。

該当する参考書は次のようなものです。

参考書例
  • 英文法の核
  • 世界一わかりやすい英文法の授業
  • 世界一わかりやすい英文法・語法
  • 成川の深めて解ける英文法  INPUT      など

この他にも、「整序問題対策」「単語アクセント対策」といった自分の苦手を狙いうちで補ってくれる 「弱点補強型」の参考書もありますが、これは英語学習が進んでいる人向けのものなので、今回は説明を省きます。

4つの分野の違いを理解して上で、次にオススメの勉強方法を紹介します。

【英文法の勉強法】英文法ビギナーのためのオススメ勉強手順

はじめに言っておきますが、英文法を勉強に楽な方法はありません。ある程度の暗記を覚悟する必要があります。

それでも「ネクステは5周しろ!」のような非合理的な力技よりも、もっと合理的な方法はあると思っています。

それぞれの分野で1冊使え!

私がみなさんにオススメしたいのは、先ほど解説した4つに分類された参考書から1冊ずつ使う方法です。

それぞれの分野には、次のような利点があります。

  • 「解説型」・・・解説が充実している
  • 「演習型」・・・問題を解いて理解を深められる
  • 「解説+演習型」・・・やさしい解説があり理解しやすい
  • 「理解を深める型」・・・英文法の「なぜ」がわかり理解が深まる

勉強時には、これらの利点をフルに活用するべきです!

同じ分野の参考書は1冊以上買わない方がいいと思います。理由は、「① 同じような解説がされているので大した違いはない」「② 特に勉強が定着する前は、参考書が多すぎると的が絞れなくなる」からです。

まずは、習得するべき英文法の的をしっかりと絞っていきましょう!

「解説型」「演習型」「解説+演習型」「理解を深める型」から1冊ずつ選ぶべし!

オススメ勉強手順

それでは、各分野の文法書を使ったオススメの勉強手順を紹介します。手順をざっくりとまとめます。

勉強手順
  • 「解説型」を手元に置く。わからない文法が出てきたらすぐに調べられるようにする。
  • 「解説+演習型」を一通り読む。ここで理解できない場合「解説型」を参照する。
  • 「演習型」で問題演習。わからない分野は「解説+演習型」or「解説型」を熟読。
  • 「演習型」が1周終わったら、「理解を深める型」を活用し文法の「なぜ」を理解する。

「解説型」は英文法の辞書なので、わからない文法事項が出てきたらそのつど活用してください。「解説型」だけで勉強をする人をたまに見かけますが、私はあまりそれをオススメしたくはありません。なぜなら、英和辞典で英単語を勉強しているのと同じだと思っているからです。

英文法ビギナーは「習得するべき文法を絞って勉強するべき」なので、まず「解説+演習型」から取り組みましょう。高校までで習う英文法を一通り理解した上で、問題演習へ移るべきです。

なお、英文法ビギナーは「演習型」から始めない方がいいと思います。文法の解説が少ないので理解しにくいからです。解いていくうちに理解していく人もいますが、そこまでいくのには相当な時間が必要です。大半は、その域に到達する前に「理解ができなすぎる」→「嫌になる」→「勉強しなくなる」の道をたどることになります。

英語学習にある程度慣れている中級者は「演習型」から始めても構いませんが、いまいち理解に苦しむ分野があれば「解説型」をしっかりと活用しましょう。

最後は「理解を深める型」で英文法のブラッシュアップです。一通り「演習型」で英文法の訓練をしてからこれを読むと、今まで覚えてきた文法がより理解できます。英語学習の上級者はこれだけでもいいかもしれませんね。

【オススメ文法書】英文法ビギナーのためのオススメ文法書

参考書の選び方は正直、人の好みです。イラストが多い参考書が好きな人もいれば、文字がずらっと書いてあるものでも OK な人もいるでしょう。

他の人から「絶対これがオススメ!」と紹介された参考書が、自分にとって最高の参考書にはならないことがあります。

これから各分野のオススメ参考書を紹介します。あくまでも私自身の主観が入っていることを忘れないでください。そのうえで参考にしていただければと思います。

(⭐️ 印は個人的にオススメな参考書です)

①「解説型」オススメ参考書

⭐️ 一億人のための英文法

  • エバーグリーン (Evergreen)
  • 英文法解説

※高校生の場合、学校で使っている参考書でも十分に活用ができます。

②「演習型」オススメ参考書

⭐️ ネクストステージ 英文法・語法 (NEXT STAGE)

  • フォーカスファインダー 英文法・語法 (FOCUS FINDER)
  • アップグレード 英文法・語法 (UP GRADE)

※レイアウト・見やすさ・解説の豊富さなどから判断して選びましょう。

③「解説+演習型」オススメ参考書

⭐️ 大岩のいちばんはじめの英文法

  • 安河内の英語をはじめからていねいに

④「理解を深める型」オススメ参考書

⭐️ 成川の深めて解ける英文法 INPUT

  • 世界一わかりやすい英文法・語法

【英文法の重要性】ネイティブだって文法を多用している!

「ネイティブはいちいち文法を意識して話してないじゃん!」 「だから英文法なんて必要ない!」

こんな風に考えている人はいませんか?

残念ながらその考え方は間違っていまして、ネイティブはめちゃくちゃ文法を使いまくって話しています!

日頃から文法を使いまくっているので、文法を意識しなくても話せるだけのことです。それは私たち日本人だって同じことですよ。

たとえば、次の空欄に合う日本語を選択肢から選ぶとしましょう。

◉ 手が(  )
① あがる   ② あげる

◉ 手を(  )
① あがる   ② あげる

どっちが正しいかなんて、私たち日本人にとっては簡単にわかりますよね?話しているときだって意識しないで使い分けられているはずです。

この感覚は、英語のネイティブにとっての英文法と全く同じなわけです。

第二言語として英語を学ぶ私たちにとって、「英文法を学ぶ」ということはスピーキング力向上には必要不可欠なのです!

文法力は4技能の基礎・基本

英文法は超重要です。英文法は「読む」・「書く」・「聞く」・「話す」の全ての分野に欠かすことができません。

英文法をおろそかにしてしまえば、英語を読むことはもとより会話をすることすらままならなくなります。

英語における基礎・基本を軽視している人に、英語学習の成功は絶対に望めません!英文法を勉強するのは決して楽ではないですが、スキルアップのためにコツコツと努力を重ねていきましょう。

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